2013年12月28日土曜日

何気なく蕾をつけて

枝は空へと向かう

こころなしか

生命の重さを支えている

入り乱れた枝は

一斉に

春へと向かう

春は空の方からやってくる

空色は日毎に変わってゆく

木々は萌えいずる

今年の春しかないかのように

咲き乱れようとしている

気付かぬうちに

いつの間にか

また生命を重ねようとしている

気付かぬうちに

いつの間にか

また春は訪れようとしている

(1996.3.11)
冷たい雨が降る。

街を覆う雨。

明かりも暗闇も

雨に降られている。

マンションの外には

樹や猫たちが

雨に降られている。

別のマンションの中で

彼女は雨に降られてる。

外灯は誰のためでもなく

公園を照らしている。

雨は街を覆い、

降っている。

明日の朝のことは

誰にも分からない。

こんな夜のあることを

彼女はきっと知らないだろう。

(1996.3.7)

2013年12月21日土曜日

一晩降り続いた雪が駅に積もる。

列車の屋根に降り積もる。

一晩静かに停まっていた列車が何台も白くなっている。

足跡の一つもない線路の中で。

じいっと停まっている列車を見ると

一晩降り続いた雪の事が想われる。

そこには誰もいない世界が続いていたんだ。

人間がいなくとも列車は雪と話をしていたのだとそう思う。

外灯の明かりに照らされて。

雪は降り続いていたのだと。

そう思う。

(1996.2.18)
ぽっかりと空いた心の穴からは
彼女を追い出せ

彼女の居場所はもうなく
消え去ってゆけ

別によく知り合った仲でもあるまいし
ぽっかりと空いたその穴は
いつかなる恋人のために

そこに何時までも
その女が居続けてはいいはずがない

さらば記憶ヶ淵の水底に沈め

(1995.12.15)
ふぅっとつくため息
人生の独り言

知らぬ間に
首を振っている自分

全てが叶わないと
望まないと思っているのに

全てうまくはいかないと
考え続けているというのに

君の事を想っている

2013年12月14日土曜日

透き通るように、僕へと
一直線に射してくる月の光。

空の星さえ、輝きを増す。
澄んだ空、遠くから
届いた乾いた風
冷たく、雲さえも吹き飛ばしてしまう。

遠くの海では雪が降るという。
山里ではしんしんと積もっている事だろう。

ゆっくりと、しんしんと降り続く
白い淡雪の果てに、

ここでは降るものは何もない。
ただ、白い月の明かりが
それを見た者を突き射している。

誰にも、月の色を
染めることはできない。

どうしても忘れる事のできない
人が、心の中に残っている。

月は、その人の事までは染めてくれない
ただ、まっすぐに突き抜けてゆく。

まっすぐに照らす。
絶対に忘れたりはしない。

(1996/1/30)
まっぴら御免だ
誰かに頭を下げるのも
謂れのない常識に従うのも

誰かに気を使うのも
ましてや
足元を見られるなぞ

それくらいなら
自由に飛び回っている方がいい
屈服するくらいなら
いつまでも自由な方がいい

絶対に断わっておく
救われないくらいなら
平然と歩いている方がいい

例え、そこが見捨てられた大地でも
最後の船が出てしまった後だとしても

まっぴら御免だ
こんな詰まらない理由で
この紙に署名するなぞ

ましてやこの紙で人間が分かるなどという
馬鹿を相手にするのなぞ。

(1996/01/29)

2013年12月6日金曜日

ぽっかりと浮かんだ明かり
まっ暗な深夜に流れている雲

寒い夜には公園の木々に目が行く
誰もいない公園に風が吹いている
空には美しい星達

この街には建物ばかりで
目の行き場はないけれど
風が吹く

人のいない空
僕になれる時間
一人きりでいるつもりはないけれど

こうして深夜に一人でいる時間は
いつか二人の時間へと変わってゆくだろう

そうなっても僕は
人のいない空を
忘れはしない

(1995/12/18)
人には過去がある。
過去の積み重なりの上に今の自分がいる。

そう思っていると。
いつの間にかそれが殻となってゆく。

ちょうど蝶が殻を破って出てくるように
古い衣を捨て去る。

捨て去られた衣は忘れ去られてゆくのだろうが。
それが嫌なら仕方がない。

昔が何時までも忘れられないというのなら
その衣は誰か人にあげるがいい。

新しい日々は向こうからやってくるはず。

(1995/11/29)

2013年12月1日日曜日

君が会釈をした?
君と少し近づき合えた?
これが本当の話しなら
明日はもっと近づき合える。
明日はきっと君が近くになる。
昔の神話にあったっけ。
一目見ると口も開けず
目も動かせず
石になるという
美しい魔女の話しが。

昔の神話にあったっけ。
決して振り向いてはならぬ
いとしい人の物語りが。

君を見ると
どうして目は透明になり
舌は流れ去るのだろう。

昔の神話にあったっけ。
魔女を打ち破る勇者の話しが。
その目を見ずに突き進む。

昔の神話にあったっけ。
そこには恋の泉が満ちている。

(1995/11/24)
猫が歩いている
公園。

霜のおりた落ち葉の上を
やせた猫。

朝の光を受けて
陽射しへと
歩いている。

どんな事があったって
日なたで座って
いる猫は
いつも一言だけの挨拶をする

(1995.11.24)

2013年11月22日金曜日

何もかも
捨て去って
地上の全てから
逃げ去りたい

帰る家もなく
お前を連れてゆく
車もない

そんな時に
空を見れば
ぽっかりと
月が輝いていた

全てが洗われて
流れ残った白い明かり

月明かりには
お前の匂ひがする
全てを照らし
世界の何処にでもある月

月を住家として生きてゆく

(1995.11.6)
帰る場所がない
この街に
誰れか
旅人とならないか

帰る所がない
秋の日に
誰れか
恋人とならないか

秋の日に
さわぐ心が望むのは
誰れか
彷徨い人にならないか

家に帰りゆく
その人たちの
戻る日は
いつか秋にはならないか
暖かい秋の日は
君をさそって
海へ行こう

仕事が終わってから行くので
もう真っ暗だけど
かまわない

君が温かい

ぴったりと
寄り添って
波の音

もしもこれが
昼間だったら
砂浜を歩いているんだね

もしもこれが
本当だったら
君に寄せて
波に散るんだね

(1995.10.28)

2013年11月15日金曜日

夜の川の流れ
澄んだ水の音
眠っている魚たち
川面に明かりを掲げている

川のせせらぎが
こんな深夜にも続いている

川の面(おもて)に風が吹く
あちこちで虫の声がする
水の中の佇む魚たちは
まだ気付いていない

川は美しくなければならぬ
美しい川が僕を呼ぶ

会いに来いと
全てを捨てて来いと
秘かにささやく秋の夜の流れだ

(1995.10.14)
雨の音が強くなってゆく。
こんな夜に降り続ける。

その音はとても止みそうにない。
だから色々と考えてしまう。

秋に降る雨は何も流し去りはしない。
暗くなった街明かりに雨が煙る。

暗闇の中へと雨が消えてゆく。
音だけが僕に教える。

明日晴れたなら、朝に
金木犀のにほひがするだろう。

(1995.10.1)
木がバチバチとカマドで燃える
昨日の灰が舞う

秋の空に
雲がなびく

稲穂が風に揺れる音が
聞こえてきた
秋には水がこの辺り一面を湿らす

後二十分もすれば風呂が沸き
風呂上りには
虫や蛙の鳴り響く

暮れゆく夕闇で
風に当たる

山を見る

(1995.9.19)
雨の音が強くなってゆく。
こんな夜に降り続ける。

とても止みそうにない音。
だから色々と考えてしまう。

空きに降る雨は何も流し去りはしない。
暗くなった街明かりが雨に煙る。

暗闇の中に雨が消えてゆく。
音だけが僕に教える。

明日晴れたなら、朝に
金木犀のにほひがするだろう。

(1995.10.1)
秋にもなれば
涼しき夜になりにけり

風にも冷たさ感じられ
見上げた空に雲高く
虫の声のみ聞こえけり

全てが哀しみ帯びて
見え出した

明日来るべき日は
けっして楽しき日には
ありざりし

けれども風は
今の私に調度いい

これから山は紅葉になる

(1995.9.10)

2013年10月12日土曜日

桜の花が咲いたと聞けば
飛んで喜びの酒を酌み
その花びらを愛で歌を詠む


殺風景なこの国だから
人は少し暖かい方がいい


夏の雲を追いかけて
車を走らせる
日が沈むまで振り向かない


秒刻みの世界だから
人は少し夢追いの方がいい


どんな世界でも笑っていられる
いつも笑っていられる
そんな女がいい


男では挫けてしまう世界でも
女が笑っている限り
人生は捨てたもんじゃない


金木犀の匂いに誘われて
足を止め見上げる
その先に空があり雲が流れる


そこには天駆ける人がいる方がいい


雪が降り積もれば
全てが白く染まる
暖かさも冷たさも全てを覆い


そんな日に往くのも悪くない
夢の中で
君がやってきて
君が帰ってゆく

遠い昔の事なのに
今日はこんなに近い

こんなに近くに来て話をする
君はそのあと帰ってゆくけれど
目が覚めて君のことばかりを考える
一日を過ごす

どこかにいる君
僕の中で一番美しい人よ

君がやってきて去ってゆく

それだけの事だけど
今では遠い昔の話だけれど

君の事を好きな僕は今もここにいる

僕の中には今も昔もなく
ただ君を好きな自分がいる

(9/5)

2013年10月6日日曜日

夢の中で君がやってきて
君が去ってゆく。

夢の中の事なのに一番覚えている。
遠いことのようで、僕にとってはこんなに近い。

決して本当の事ではないけれど
君の事を思い出す一日を過ごす。

僕の家にやってきて、
同じ時間を過ごした君。

それは夢の中で起きた事だけど
君の最後の挨拶だったと思う。

目の覚めた僕は、
君がこの世を去ったのか、と思ったくらいだもの。

美しい人よ、永遠に僕の中で美しい人よ、
僕の中で最も美しい人よ。

(9/4)
こんなに大きな夜景を写し出している街なのに
幾百、幾千の明かりがあるのに僕は孤独だ。

ただの一人とも会話のなかった今日だ。
けだるい夏の日差しとだけ向き合った
風が少しばかり吹いている。

本当は小さな子が歩いている頃だろう。
よちよち歩きで歩き廻っていただろう。

畳の上に寝っころがって何も考えていない
夏がまた来ている。

本当は小さな子が歩いて僕の傍に来る
そんな日であるべき今日の日だ。

(7/30)

2013年9月27日金曜日

牛の匂いがする。
こんな街中で
どこにもいるわけはない。

あのわらぶきの屋根も
あの鳴き声も。

ここには少しばかりの草が生えている。
街明かりは色々な色で輝いている。

ここに来たはずの牛は
もう田舎にもいない。

星座になって空にしかいないのだ。

牛の匂いがする。
暑い夏の日に歩んでいた牛は
のんびりと草を食んでいた。

もうどこにもいないのだ。
他人の全てが正しく見えてきた。
僕が死から一番遠ざかった時。

もしこの世に死がなければ
この世は正しいもので埋められるだろう。
確実に歩んでいるものは死だけだ。

君が疲れた時は休む時間はある。
例えば草木はそのために風に吹かれている。

もしも世界の全てが永遠だとしたら
生きている人間の閉じこめられた世界。

もしも
それが絶対に正しいと言うのなら
僕らは何かを忘れている。

死を超えても正しいのだとすれば、
それは愛を見失ったという事なんだろう。

(7/11)
君の瞳が不思議なので恋に落ちた。
その瞳の語る声が聞きたくて。

恋は声を交わすきっかけに過ぎない。

その不思議な声を君が語る。
どんな話でもいい。

僕が聞いた事のない声で
僕が聞いたことのない話を。
君自身を。

その声が聞きたくて。

君に僕の声を届けたくて
これから君に手紙を送る。

鳥たちのようなダンスを踊るために。

(6/14)

2013年9月21日土曜日

美しいわけではなく
ただ、ただ、命あふれる。

きらびやかな花というよりも
まっすぐな芒(ススキ)の様に
僕にとって心地よい。

誰もが美しく
誰もが愛される。

それはあまりにも薄く
息ができない。

世界というよりも
大地というよりも
田を耕す方が相応しい。

人類というよりも
家族というよりも
お父さん、お母さんの方が相応しい。

(05/22)
時々夢を見る
そこにあるのは人生の一頁
明日に生きるための理由
そんな夢にすがって生きる時もある
女よ、君の事だよ

花火が美しい波間に映る
そこに僕は一人ぽっち
そんな時間にさらされている
女よ、君がいないんだよ

2013年9月16日月曜日

この秋の夜に
生暖かな風
強い風
恵みの雨
災いの雨粒
全てを運んでくる

あの遠い遠い南の海より
人を諌めにやって来る
懐かしい風
私の故郷
私の命

秋の夜に
絶える事のない木々のざわめき
嵐になるよ
この大地に

秋のささやかな息吹が聞こえるよ

(1994/09/29)
なまめかしい熱い息づかい
ゆっくり服の上をなぞる

胸元をその指で
何度も指先で
まっすぐに
倒れかけてこようとする

まっすぐに
その眼差しはうつむいて
全てを見通している

体が熱くなっているのが分かる
その生暖かく激しい息吹

テレビなんかじゃ映らない
誰にも見せない秘密
こうなってはもう敵わない
相手なぞ構わない

満月の日だから
家に帰って
ピザなんぞ食べてる場合じゃない

2013年9月6日金曜日

浴衣の君が下駄の音
砂地踏む音が夜風に心地よい

賑やかな音に紛れて
二人の心盛り上がって
隠し切れないこの恋心

夏祭り湯上りの
浴衣にぐっときて
今夜はちょっと
いつもと違うみたいだよ

かき氷の削る音
太鼓の響きが
夏の夜っぽいね

花火の煙につつまれて
二人の体近づきあって
止められない二人の心

夏の日の君の姿に
心奪われて
どうしても君を愛してみたい

心だけは晴れやかで
ウキウキするね
夏の日は夏祭り
君といっしょの夏祭り
幾晩過ぎようと忘れられるわけがない
こんなに強く誰かを愛した事などなかった

いつも遠くからしか見つめられなかったけれど
この気持ちをあなたは受け止められないのですね

二つのヨットが次第に離れてゆく
二度と会う事はない
この大海原で
二人の心の赤い糸が切れてゆく
離れてゆく

何年経ってもずっと覚えている事でしょう
あなたの顔をいつか忘れたとしても
この恋は

どうしても叶えたくて抱きとめたくて
願ったけれど
この恋はどうやら
終わりの時を向かえつつあるのですね

二人の人生が次第に別々になってゆく
二度と会えない道をこれから歩く
私の心には
あなたの面影だけが残る
今からずうっと
美しい川がある、美しい流れがある。

誰にも知られずに流れる川がある。
川はただ流れている。

誰も見たものはない、月明かりが届く。
昼夜を問わずそのせせらぎは響く。

もし川がなければ人はどのようにして
この想いを流し去るのだろう。

誰もが人に知られず流し去る想いを持っている。
一生くちに出さぬまま、流した想いが人となる。
川が人の想いを人と供に流し去る。

二度と戻ってこない、川は時の流れと重なってゆく。
川が流し去ったものは、決して人の弱さじゃない。

人が流したものは様々な想い。
この世に開くことのない花。

川面を見ていると心の中にせせらぎが生まれ
静かな眠りにつく。

それは二度と戻らない。
人の気持ちは、そうして流れ去ってゆく。

1995/05/29

2013年8月18日日曜日

風が吹く、その中に立つ。
心地よい風、溶け込んでゆく。
遠い遠い古里から到着した。

春は過ぎてゆく。櫻の花びらが散り
風が変わるように、
来年の約束もしないまゝ。

春の風はこの世を満たし、
どこか知らない所へ吹いてゆく。

1995/04/24
誰も居ない平原に転がっている
しゃれこうべは誰れだったのだろう。

確かにあったであろう人生は、
今では何も語らない、誰れも語らない。

確かに話し、笑い、悲しんでいたのだから
そのしゃれこうべはどこかに行ったに違いない。

こんなに世界が小さくなって、
住む所がなくなってきたけれど、
まさか空へは行けまい。

残念な事はどちらにしても、
このしゃれこうべとは
決して語りあう事はない事で、
それは間違いなく僕自身の姿なのだ。

1995/05/26
夕暮れの街、
不夜城の都市に、
闇の訪れる場所がある。

それは川と線路の上だ。
川は人から忘れられたかのように流れ
列車はその上を走ってゆく。

どちらも人の触れる事のできない世界となり、
誰も知らぬ所で、
この世界自身であり続ける。

人は闇を恐れ、闇より生まれた事を
川に流しきったかのようだ。

列車の外に捨ててしまったのだろうか。

1995/04/06

2013年8月10日土曜日

i live in the rain.

i live in the winds.

i live in the snow and the hot summer.
続くよ、河に沿ってマンションの並び
水面にはただ流れのみある

橋の上より眺むれば
街灯が続く

波紋にはただ明かりのみ映る
人は夜になり家へと帰る

だが河の流れは続く
暗闇へ
まっくらな中へと

1994/10/23
あふれる如くのびた枝
今にもいっせいに開くかのような蕾
じいっと待っているその瞬間を
まるで太陽が昇るのを待つ
夜のようだ

だれもが見過ごすこの時間に
こっそりと最後の打ち合わせをしている
明日から始まる舞台を待っているかのようだ

僕に見つかって少し恥じらうように淡い桜色に
染まる

1995/04/06

2013年8月3日土曜日

秋の黄金の中を行く
二匹のとんぼ。

僕はどんぼにはなれない。
子供らに追われ、舞い上がる
とんぼ達。

僕はまだそのようには
生きれない。

見えない枝の上に止まる
空の上。

遠くに飛び去ってゆく、
あちらの田の方へ。

見上げれば、
無数のとんぼよ。

彼らこそ、
夕日を浴びて
時間の波の上にいる。
この街の風、夕日の果て、
まるで檻から眺めるように。

いくら見つめてもそこには行けない。

心が、
鉄格子を掴んでいるから。

動物園に囲われた、動物たちは、
何も言わぬ。

幸いな事に、
僕は動物園にいる訳ではない。

今は同じとしても、それは心の話で、
そのような状態にある人とはまだ違ってる。

9/18
死ぬ事さえ僕の友人ならば
死は僕の友人として僕に近づく。

体の中のあらゆるものも
食べ物も病気も友人と思えば
僕の事を親身になって想ってくれる
結果だろう。

死は僕の事を想い、一番良い時に
声をかける。

死ぬ事の意味は分からないが
友人は、その意味を良く知っているに違いない。

2013年7月28日日曜日

あと数時間で夜が明ける。
全てが寝静まった街に、
数台の車だけが通る。

冷たい風が吹くこの街の闇、
全てが生まれ変わるための息吹、
静寂だが死んではいない。
全てがきよめられていると思う。

冷たい風は11月の街を
もっとも優しげな顔にする。

人は寝静まっているが、夢は街に満ちている。
明かりは少ないが、夜は東を目指している。
この街に風が吹き渡る。
海から山へと渡ってゆく。

11/23
威嚇の時は唸る。
相手を仕留める気なら音は立てぬ。
静かに忍び寄るから。

威嚇は食う気のない相手に使う。
仕留める時は声を立てぬ。
これが猛獣のやり方だ。

人には猛獣の気を逸らす法がある。
威嚇してくる相手の気を逸らすには
大きな変化を生み出す。
言葉より動作の方がよい。

不安をつくりだす。
相手の集中した支点を外す。

そのためには、心意気は熱くとも冷静さがいる。
相手をより遠くから高きから眺めておく。
相手を手中に収めておく。

つまり人の気を制するのは
それなりに面倒だ。

その気で事に当たる事。
人同士の関係とはそういうものだ。

他人とはね。

それが嫌なら直ぐに友達になっちまう事さ。

2013年7月20日土曜日

果たして人は滅びるか

この世界は失望の先へ

現世の夢

偽りなく人は争う

止めようともない

まるで滅びの道を行くが如きだ

人々は表現の嵐の中にいる

だが人間という生き物は

群れに集まり争いに生き

終には現世の夢の中に落ちる

幻は消えるように失われ

この世だけが残る

心を夢の中に置いたまま

もしかしてこの世のほとんどは

ひょっとすると

人形かも知れない
脾臓が切り取られ捨てられている

これも人間

顔形や骨だけではない

君の人の見方は正しい

しかし全てではない
外に求めよ

内に求めるは
寂しさや悲しみを
癒すに過ぎぬ

外に知識を求めよ
詩は心の内から
泉のように湧くのではない

鳥がくちばしに挟んだ花のようにやってくる

風に乗って飛んでくる香ほりのように

2013年7月14日日曜日

君は僕の花
この世の全て
そのまなざしの射る所は
僕の心光り輝いて

この喜び
全ては二人に落ちて
この恋ならば
供に生きん

これが恋ならば
全て溶けて
純粋な二人のみ
ここに残らん
いかなる時も
困っている人の二人や三人は
助けるだけの気持ちは持っておく。

君達の心に残るなら
このまゝ立ち去ってもいい。

軽率な神を信じない。

一瞬の奇跡が音楽を永遠にする。
どれだけ仕事をしたかを人は見ている。

死ぬならばおだやかに去る。
笑った次の瞬間がいい。

(4/18)
それは哲学の日々だった。
この世のあらゆるものには答えがない。
または the end というものはない。
to be continued.
終わってしまってはならない。

今は表現に困っている。

人間が聖なるものなら、
我々は聖なるものを生み出す事ができるだろう。
触れたものでさえ聖なる輝きを放つだろう。

それならば、キリストの杯は聖なる力を持つ。
キリストが歩いたこの大地は全て聖なる大地のはずだ。

我々は聖なるものを生み出しはしない。
キリストでさえ。
キリストが聖なる存在であっても。

芸術は幻想に過ぎない。
ゴッホの郵便配達人がその目で語り始めるとは。
まさしく幻想ではないか。
幻想でないなら、我々は神の像を神と思う事を許さねばならぬ。

一番大切なものは天の彼方に行き
見る事も適わない。

人は永遠の時間を紡いでゆかねばならぬ。
そのためならば真実は塞がれてもよい。

というよりも真実とは、
永遠に人を生きさせるものであり、
終わりとは即ち始まりとなるものでなければ
理解ができぬ。

永遠の拡大も空となる。
無だけが即ち空ではない。

とまれ
白は鳥。
青を水。
赤は炎。
緑は草。
全て揺れる色たち。
色の純粋な形。

とまれ
哲学的な日々。
ゴッホはやはり生きる事のできない体だと
悟ったので死を選んだのではないか。

とまれ
王でなくとも良いではないか。

2013年7月7日日曜日

まるで大切な機械が止まるかのように人が死ぬ。
機械でさえ友人かのように語りかけられながら使われるのに。
僕を遠い所へ連れてゆく車のエンジンが突然止まったかのように人が死ぬ。
しかし残された人の悲しみは。

まるでバイクのエンジンが止まるかのように人が死ぬ。
山間の道をともに夕日の美しさを見ながら走ってきたのに。
突然、無言となり鉄の固まりとなるかのように人も死ぬ。
しかし、人の死の悲しみは。


(僕たちの将来)
うまい日本酒は頬を緩ませる。
それは雪の積もった風景を運んでくる。
池に湧き出た美しい水。

旨い日本酒は人を楽しくする。
日本の四季と色々な風景を酒が知っている。
そこに汗を流して働く人達の姿が映る。

飲めば笑みがあふれずにはいられない。
ひとつうれしくならずにはいられない。
南米の森が一つ消える度に
日本の少年の心が荒む。

子供たちは訴える。
だが見た事もない地球の裏側の事と
気付くのに時間がかかった。

日本の林が切り殺される度に
アフリカの動物が滅びる。

あらゆる生物が繋がりで死に至る。
人間は次第に追いつめられる。

2013年7月2日火曜日

夜汽車に乗って帰宅して往く人
街を流れるそれぞれの人のそれぞれの帰る場所

遠い街より到着した白い列車の横で
観光列車が旅の疲れを癒すかのように眠りに就こうとしている。

環状線はまだ休めずに足を速める。
それは白い列車よりも早いくらいに。
いろいろな場所へいろいろな色どりの列車が走る。

夜汽車は窓より明るく中の人を写し出している。
まるで人生のように。

ビルはまるで星のように煌めき
車は星のように流れてゆく。

人の顔を写し出しながら人生のように走るのは
ただ列車だけだ。

薄明かりの暗闇の中へ線路は伸びる。
線路を照らしながら列車が走っている。

なんという人生、なんの不満もない。

(2.14)
人はこれからどこへ行くか

ビルを建てているつもりが
檻をつくっていた。

コンクリートの中でうろついている
ライオンのようだ。

いつの間にやら人は魔法を信じ始めた。
一度も見たこともないと言っていたのに。
それは大昔の事だったと言っていたのに。

何故人は魔法使いを信じるのか。
ありふれた土や木に魔法をかけて
命を吹き込んだのだと信じるのか。

捕囚の身の上、他に逃げ場がない。
仏陀の国の人は、キリストの苦難にすがる。
キリストの国の人は、仏陀の慈愛にふれる。

2013年6月22日土曜日

ソマリアの兵士は死を選べなかった。
イスラムの乙女は汚されて家族を失った。
神は死の如く奪われた。

これは政治だ、
誰かが乙女を犯せと言った、
それがイスラムを滅ぼす術だからと。

兵士は、殺される代わりに彼女の上に這いつくばった。
乙女の痛みは計り知れない。

人類が文化を失おうとする瞬間に立ち会っている。
この責任はいつか誰かが取る事になる。

50年後の何も知らない子供かも知れない。
文化を破壊した者達とは全く異なった無垢の民族が
その責任を負うことになるかも知れぬ。

文化とはそういうものだ。
乙女を犯した者達も過ぎ去る。

乙女達も過ぎ去ってゆく。
彼らに無理強いをした者も
あっけなく失われる。

しかし、この罪は全人類の誰かが背負わなければならない。
誰にも外すことのできない罠が今仕掛けられた。

歴史である。

中国もそうだ、アジアも、アフリカも、アメリカもそうだ。
日本もそうだ、ヨーロッパも、至る処で罠にかかっている。

歴史を、過去を。
知れ。
死についてたくさん考えて来た。
然し、死ぬことなんて考えた事はなかった。

死は恐ろしくはないだろう。
それは絵に描かれた魔王であるだろう。

自分の真横を足早に通り過ぎていった風だろう。

自分が死ぬとして聞きたい音楽は何か。
一音ずつ沁み入る様に語るように。

何か絵を見ておくのなら
生きる語りとなるようなのがいい。
音楽よその口を閉ざし
少し静寂を与えてくれないか。

少しうるさすぎやしないか
この街も、この部屋も。

少し耳をすませば
この世界はもう少し静かだ。

少し見渡せば
人間だけが浮かれている。

2013年6月15日土曜日

左手のくすり指にはめられた銀の指輪

きらりと光る、鈍い輝きが
左の手に

かくも、左手のくすり指に揺れる
神の名を聞く事もない
そんな大地の上で
雄々しい雄鹿が
雪原の上で
大きな角を空に向かって
広げた。

陽は後方より輝き
雪を白く照らす。

神の名は聞きしかど
都会の中
ビルの間より
空の拡がり

本当に汚れた水色をしてやがる。

いつの間にやら来たようだ。
誰もが知りつつも
神の名は聞いた事がない。

遠い昔の業平の歌ばかりを口ずさむ
いつかゆく 道とはつねに 聞きしかど 昨日今日とは 思わざりしを


(つひにゆく道とはかねて聞きしかど昨日けふとは思はざりしを)
もしも僕が死んだら

宇宙を飛び回れるようになったのだから

喜んでくれ

木星を飛び土星までゆく

この星より飛び立てるのだから

喜んで欲しい

神のもとへ行けるのだ

先に行くことになるが

少なくとも僕には

悲しみはない

また会えるさ

絵に描くなら

キリストか仏陀か

同じ道にいる

美しい萌葱の芽の溢れる

それらは別々なんだろうか?

信仰は誰ものものだろうか?

(93/12/18)

2013年6月8日土曜日

君のまさざし
透き通る僕の心へ

捕えてはなさぬ
僕を愛しているんだろう

僕の全てをつつむような
まなざし

君の全てに捧げる
どきどきするのが恋ならば
これはきっと恋だろう。

君の名前を知りたくて
初めて君の名をつぶやいた時の笑み。

立ち止まり見つめ合い抱きしめあう。

今、君と触れあえたなら
きっと結ばれることだろう。

新しい光も芽生えるだろう。

僕の里に行き
夕日を見
虫の声を聞き
夜には風を受けながら
星を見上げる。

友人に会う。
酒を飲み湯豆腐をつつき合いながら
そして、君・・・晶子

2013年6月7日金曜日

僕が往く時
テレビからは相変わらずのワイドショーが流れているだろう。

何も変わらぬ朝があり
街は動き出す。

電車の走る音が聞こえてくる。
明日はどんな日だろう。

そんな想いを打ち消す一つの思い。

果たしてこの後
僕は何を見るだろう。

来るべき世界とは
この世の行く末の事ではない。

2013年6月3日月曜日

心地よい硫黄の香りの立ち込める

朝日の向こう

秋の山奥底より

眺めいるこの里で

あぁ、今日会えたね

やぁ、わかったよ

君たちは生きている

君たちは自分を生きて

そして僕にこの冷たい心地良い風を生む

人間に心はあるけれど

心だけじゃあないんだよ、僕は、と

山に向かって思ふ
東へゆく。
未だ見ぬ山を越え
西へゆく。
やさしいあの娘が住むという。

遠い昔、髪を振り乱した若者が
通った山路を
風のように駆けてゆく僕の心。

北へゆく。
氷の世界で生きる
南へゆく。
誰もいない世界にも言葉はある。

この木は僕を見ている。
遠い昔にここを歩いた人と
同じまなざしで同じ息吹で

東へゆく。
僕が愛するあの人を迎えに
西へゆく。
瑞穂の国は刈り入れ時だ。
何故生まれるのか分からぬが
川の源流のような詩よ。

それが何に役立つかも
何を生み出すかも分からぬが
少しだけ安心しよう。

とやかく言わない…
白黒もつけない…
考えればどちらも正しい…
どちらか一つでは成り立たぬ…

ひどく自然の敵を憎む。
生死を軽んじる事を憎む。

2013年5月25日土曜日

渓谷に入ると風が変わる。
日が変わる。

人は伝え聞く事ができる。
自分はどうやって生きているのか。

木々の間に草が茂り、
林を作る。
渓谷の音は止む事はない。

何がでも、何故でもない。
生きがい、生きがいと余り言うな。
水槽の中の魚たちでさえ生きる価値がないもののように見えてくる。

それが自分を写す鏡とは気付いていまい。
生きがいなどは、人間だけの何んと小さな価値だろう。

魚たちと分かち合う程の価値もない。
この水槽の魚たちの佇まいには、
まるで人を小馬鹿にしている風がある。

お前たちなどに分かってたまるか。
生きがいがなければ生きてゆけないか。

魚たちの頭の中で何んという多くの考えが生まれている事だろう。
それが何か、僕に読めるはずもないが、一瞬としてひるむ事はない。

それは人には伝わらない。
ただお前たちのように生きるだの、
生きがいなどというもので生きてゆけるなら、
何んと楽な人生だろう。

覚悟しろ。
うーん、なんて言おうか。
最近、毎日会っている気がする。

ちいっとも寂しくならないし
話もしているしね。

覚えてはいないけど
朝、目が覚めると
なんだか会っていたように充実している。

僕が眠っている間に会いに来てくれる君。

一体、いつ、僕の前に来るの。
決して間違えることはないよ。

2013年5月11日土曜日

その医者は夢の中より現れ
我が命を語る。

病ありと言えども
命に係わらず。

先に母子を見るに
腫物にて救えずと言い
墓を建てん。

(5/23)
真夜中の寝静まった街を一人歩くと。
空がいやに明るくて雲さえ見えてくる。
うすぼらけの月があった。

月を見ていると何もかもが分かったような気がする。
風に吹かれていると生きていることが分かったような気がする。
誰かに呼ばれた気がして遠くをのぞむ。

やはりとどかないあの月には。

人類があの月に立ったというが
僕には捕まえる事はできないよ。

いつかあの月の光を失う程に食い尽くすかも知れないが、
それは僕達の子供たちの問題だ。

どっちみち僕達には任せない方がいい。
食い尽くすに決まっているから。

届かない月を見上げていると全てが。
何でも受けとめる事ができそうだ。
例え死に土に帰るのだとしても。
かすれてゆく。

誰かに呼ばれたようで、この夜に。
忘れられない。
ウンウンうなって寝ていた晩の事だった。

一羽の真っ白なさぎが降りてきた。
僕をまっすぐに見つめていた。

美しい鳥で、
しばらくすると、
僕の首辺りをつついて、
悪い所をついばんだ。

その目は丸い。
こちらをまっすぐに見つめている。

この鳥が僕の所に来た事が分かった。
僕が飛び去らないように願っていると
更に僕の首の周りをついばんだ。

白さぎは病をついばむ鳥である。
しばらく首の痛い所をついばむと
羽ばたいて飛び去った。

遥かあの地より来てくれたのだと思う。

2013年5月5日日曜日

ほら、これが僕の骨と - 中原中也 -

ほら、これが僕の骨と
さし出したのは、
山羊の骨だろうか?
それとも人の骨か?

雨でぬめぬめとした
赤土より飛び出した骨なぞは、
大地が軍靴の足音で揺れれば見向きもされぬ。

唄などは
あっけなく飛び散るばかり。

のどかな春が来たら、その時に、
握手しませふ。

秋の夜に蛙声が水面をすべったのは、
何時の夜だったろう。

今やありとあらゆるものは
埋め立てられた。

夜汽車の駅も埋め立てられた。

ゆらゆらと飛ぶ蝶は、
アスファルトの上へととまり、
またどこかへ飛び去ってゆく。
長かった。
今日、ここに、戻ってきた。

失って、初めて、
本当に愛し始める事ができる。

君の愛ばかりを求めて、
君の苦しみに気付かなかった時。

君の苦しさに気付かないで、
君の愛ばかりを求めていた僕は、
一度たりとも君の苦しみを癒せなかった。

僕は君に拒絶されて初めて
君を好きになる事が出来た。

大切なのは、
どこまで君の事を思えるかどうかにある。

僕は弱いと初めて言えた。
弱さを見つめ続ければそれは強さに変わってゆく。
君はいつもそうやって君の心のままに生きてきたのだから。

心をさらけだしている、
君の生き方はとっても素敵だ。

2013年4月27日土曜日

悲しければ悲しめばいい。
けれど悲しむだけ悲しめば、
また生きてゆかなければいけない。

人はみな一人生まれ
また一人死んでゆくのだから。

誰かと共に生きるわけではないし
誰かと共に死んでゆくのでもない。
いっそ君が死んでくれたなら。

そう考えても君は
誰かと何時までも生きてゆくんだろう。

そんなことは思い出の中にしかない、
いつかは一人になり一人で行くのだから。
本当の気持ちを伝えたい。

君にとってはただの友達だったかも知れない。
けれど伝えれなかった本当の気持ちを聞いて欲しい。

君がいなくなるまで言えなかった、なんて
不甲斐ないと思うけれど。

でもいつも幾つでも伝えようとして
伝えることの出来なかった本当の気持ちを伝えておきたい。

いつでも話したくて仕方なかった。

一番伝えたくて、伝えられなかった言葉があるので
僕は君に何も話すことができなかった。

君に大きな悲しみが訪れた時
僕は君を笑わせたいと思ったよ。

君に笑顔をあげたいと思ったよ。
出会った時から何かなつかしい気がした。
そんな想いのまま 20 年が経ったか。
今もその気持ちに変わりはない。

そんなある日、田舎で昔の本を見つけた。
まだ青春の真っ只中で捨てずに取っておいた本だ。

その頁をめくる中で、全てを初めて見るかのような錯覚。
そして、よみがえるその笑顔。

なんと、なつかしいはずだ。
あいつと出あう前にお世話になったんだもの。

そっくりだ。

2013年4月21日日曜日

紅く染めた頬が笑みをたたえる。
懐かしいほほえみ。

恥じらうような涼しさを感じる。
直ぐそばにいて欲しいと願い続ける心。
湧き出てくる深く語り合いたいという思い。

この先がどこへ行くのか分からない。
気持ちの中で東風が吹くかもしれない。
恐れる気持ちもある。

この心を裏切れないから僕はいつか君を裏切る。
そんな日が来るかもしれないという気持ち。

僕の人生は少しばかり色褪せ始めて来ている。
その中には死にゆく部分があるのも感じている。
これが死への準備なのか、
それとも脱皮する新しいものがこの中に宿ろうとしているのか。

分からない。
が新しい人生を探し始めても良い時だろう。
その時はこの手記も終わるかも知れない。
これから先は自分の子供でさえ叱れやしない。
そんなに強く人に何を求めるのか。
本当にそう言えるのか。

これから先の世界は何が悪かさえ言い切れない。
立場や視点を変えると色が変わる。
全てが正しそうに見える。

そんな世界でどのような考えが拡がるだろう。

全てが悪でもなく善でもなく
自分の視点からの主張に過ぎないのなら
この世に残るものは
モーゼの残した汝殺すなかれの言葉だけとなる。

そこから先は砂漠が延々と続く新しい時間の始まりだ。
あの空を見上げることはもうないのね

憶えているかしら

小川に行った夕涼み

光り舞い飛ぶ蛍がいたのを

音だけが聞こえるせせらぎに

揺れる草に明かりが止まる

それはもうはるか昔のことなのね


憶えているかしら五月の空の下

青い稲が揺れていたのを

風が吹き田の水が揺れる

清んだ水 

流れゆく音のそばであなたは笑う

今はもう聞けない


雨の降る日 昼下がり

赤ん坊の泣く声

あなたの子供

この家にしみ込んだ

あなたと私の想い

それは次の子供らへと受け継がれる

2013年4月14日日曜日

何故かしら思い出す。
今頃になって思い出す。

これは運命ではなかったかと。
遥か昔の頃 いた その人。

なんと、にぎやかで
気負いのない人かと思いだす。

広島の街のよく似合う。
なんと
僕が僕でいれる人であったかと。

何故かしら思い出す。
その声がよみがえる。
僕を呼ぶ声が。

今も出逢えるならば。
僕はきっと
心やすらかになるだろう。

畳の上で寝転ぶだろう。
僕の人生が閉じ込められた小さな世界になる時、
虚しさを感じ、知らない世界へ行きたいと願う。

この世の中は大河だから
多くの人が水の粒になってゆき、僕は舟になる。

決して僕は僕を演じない、作らない。
この小さな世界だけに生きない。

僕の想像力よりもこの世界は遥かに広い。
その広い世界に漕ぎだしてゆく。
どうやればこの世界で生き延びられるだろうか。

未だ見ぬ景色がそこにはあるだろう。
仕事も安らぎもそこにはあるだろう。

暑苦しい仕事は嫌いだとふと気付く。
生活のない生き方は嫌いだ。
昔から馴染んだあの生活を。
日々の中でお互いの存在を確かめあう日々を。

人は観念じゃない。
存在を確かめなくちゃ。
そうしなきゃここには居ない。
8の字を描くように生きてゆく。

それから
半分ほど歩んだ。
可愛い笑顔
こんなにも愛くるしい唇を初めて見た

こんなにも素敵な頬笑みを
いつのころ知ったのだろう

僕が置き忘れた恋の喜びを
もしかしたら持って来てくれるかも知れない

こんなにも素敵な頬笑みと
はるか昔に失ったような恋の喜びを
僕に持って来てくれるかも知れない

こんなに可愛らしい笑顔があるなんて
こんなときめきがあるなんて
こんなにも恋の喜びを感じるなんて

2013年3月31日日曜日

何もかもが作りものに見えてきて
誰もかもが嘘つきに思え
何もかもが離れてゆく遠くへ

何ひとつ上手くいかない
他の人と何かをやるのは
ならばひとりの方がいい

でなければ何もかも与える事だ

自分の心の中に一杯の人を置くから
誰かが去る度に空しくなる

僕の心の中を僕の孤独で満たすことだ
ちいっと空しい人生だ。
この空しさは。
よくよくと心の奥深く。
刺さっているらしく。
なんだか一人ぼっちの様な気がしてる。

誰とも何も分かり合えていないじゃないか。
何も伝えられていないじゃあないか。

僕の心の中に何もなくて。
空しいのか?
伝える言葉を知らないのか?

それとも。
分かってはくれぬと言う想いが。
僕の心の中で何も生み出さない。
のだろうか?

僕は何者なのだろう?
それを誰も知らない。
僕も知らない。

ちいっと空しい。
自分の正体を知りたいなんて。
凍える猿の方がまだましだ。
そんなことを考えもしない。
ちいっと空しい人生だ。
何かしら全ての人から離れてゆくような。
空しさだ。

力が次々と失われてゆく。
全てが。
嘘の世界の様な気がする。
僕は一人きりだ。

僕一人きりの世界。

これがこの世界だと言うのなら。
僕の歩む道は。
誰も通らない。
何もない道だ。

何が目的であり。
何処へ行くのか。

ここに居てはどうしようもない。
だから。
明日も歩く。

2013年3月23日土曜日

落ちていった恋に
どんな恋になかった
他の気持ちがひとつある。

何かしら、
君とだけは、と思っている。

君は僕と結ばれるだろう。
君は受け入れるだろう。
君は僕の子を生むだろう。

どうやら恋に落ちているらしい。
こんなにも君の事を探している。

君と二人きりになりたい。

少しばかり、
二人きりの時間を
持ちたいと思っている。
時々人生が空しくなる。
答えのない問いに、
答えを探しているような気がして。

暫くして気を取り直す。
何か面白い事があるだろうと。

それは永遠の謎の方がよい。

答えのない問いは
数学的には証明できるらしい。
解はないという証明。

いつまでも心配しても仕方ない。
忘れ物をしたのならその時にでも探そう。

たまには一人の時間を持つのもよいものさ。
もし僕の心に恋心があるとしたら、
それは、
君を見るたびに感じる心の痛み。

哀しげな眼差し、
弱々しげな雰囲気、
寂しげな君の心、
それを想い、
君に永遠の温かさをあげたいと思った。

君の前にある不幸、
何もできなくて僕は悲しい、
悲劇が待っているという予感、
この胸は張り裂ける。

何が救いとなるのだろうか。
これが恋というものか。

この道をまっすぐに歩こうとして
僕は君を愛そうとした。

これは信仰の問題か物語なんだ。

君は僕の何?
寂しげな。
これが恋だった。

この予感は救われない。

2013年3月16日土曜日

天使を捕まえたと思ったが
それは人間だった。

美しきものと思っていたが
それは女だった。

夢の世界で天使と遊んでいたが
今、大地の前で女を見ている。

夢心地は消え失せて、
何かしら虚しさを感じている。

もう少し夢の中で
美しいだけの恋がしていたかったけれど。

僕の目の前に血と肉の女がいる。
この大地の上で、
女だけがいかにも現実的だ。

空や木々は今も夢心地だが、
女の温もりと温かみだけが、
僕にとってはこの世のものだ。

女だけが僕の子供を生み、
それだけが、
僕が作れる何かの様な気がした。
突如、肩が重くなる。
何が、僕を押しつける。
何が、僕を、閉じ込めようとする。

死から、逃げたいと思った。
あれ程、恐ろしくはないと思っていたのに。
けれど、今は、虚しいものと思う。

今、死んでしまっては虚しい。
明日、死んでもやはり虚しい。
僕の目の前にあるもの、それは道なのか、
未知なのか、それとも、途切れている。

君を、求めている。
けれど、君と生きてゆくとも、
この虚しさからは
逃げられないのではないだろうか。
僕が寝ている間に、
急に枯れ葉が消えさって、
その下に本当の心の固まりがありました。

この恋はただのうわっつらだけのものでした。
心の底にはありませんでした。
その上に積み重なっていただけなのです。

僕は誰を恋していたのでしょう。
僕の心は白い大きな石のようで
枯れ葉なんかでは
ちいとも汚れていませんでした。

死ぬまで一緒に歩みたい、という恋心は
しかし、死ぬまで僕と歩むのは僕だけという
事実の裏返しだったのではないか。

僕の妹よ、と君のことを呼びましょう。
僕には君のことがわかりません。

2013年3月10日日曜日

女らしい微笑みを一度も見せてくれなかった。
君に女を望んでいたけれど。
決して女らしくはなかったね。
いっそ男であるかのような。
乾燥しているよね。

もう何も感じることはない。
遠い遠い色褪せてしまった。
君は何だったの。
遠くへ、そして、閉じられた箱。

言いたい事は全て伝えたから。
何も湧き出てこないよ。
僕の力となってくれない君とは供には歩かない。
自分に酔っているんじゃないのか。
と、うらみ嫌いになってしまおう。

突然、冷めてしまうんだ。
昨日、今日までがなくて、
いきなり未来までを決めてしまうなんて。
何でもわかっているつもりなの。
愛していれば憎むはずなのに。
憎しみなんて何もないよ。

二つのヨットはこれから遠く離れてゆく。
君は僕の事を一番分かってくれる人だと思っていた。
きっと分かり合えると思っていた。

この世で君の事を一番愛しているとは言わないよ。
だけど僕の人生の中で君ほど誰かを愛した事はなかった。

それは幻かもしれない。
二人の間にはどんな愛も交わされてはいないから。

それでも僕の心の底からは
愛しているという言葉だけがいつも溢れている。

愛している。
僕は君の名を呼ぶ。何度も。何度も。

僕の声が聞こえないか、君の名前を呼んでいる。
君の愛をかなえたくて。

かなえられなくて、かなえたくて、
この愛をなんと呼べばいいのだろう。

抱き締めなければ伝えられない気持ちがある。
これ以上、近づけないという程、近づいて伝えたい気持ちがある。

伝えたい詩がある。
この想いを。
君が消えてしまいそうで。

そう思う程の悲しみはない。
倒れてはいけないと
何度も言い聞かせている。

2013年3月2日土曜日

この山の下で暗闇が余りに暗く
だから、人の明かりは温かく

南無阿弥陀仏の珠の流れ
蛍が舞うこの里に
暗闇の中で
水の流れる音は余りにささやかに
耳に達し蛍の光は目に届く

この里は生きている
南無阿弥陀仏も人の響きより生ずる
この里に戻ってきたがそれはやさしい

南無阿弥陀仏の流れ
蛍の季節の中で
無情の身なれば
いずれかの里へ行かんと願い
天上の国よりまた会えると悲しんで
露天風呂だった。湯気でけぶり、周りを岩で囲まれていて
かがり火だけを明かりとしていた。

桂小五郎が、管を巻いていた。芸者を五人連れて来ていた。
岩を背にして大きな体を西郷は湯にひたしていた。下を
手拭いで隠していた。

桂は話しながら西郷を責めるが
西郷は黙って聞き、うなずくだけだった。

俺は湯にアゴまでつかり、横の芸者の膚、
柔らかく温かな膚だ、に触れたいた。

すると話に酔ったらしく桂は立ち上がって、芸者たちの前に立ち
手拭いを上げた。

「さら、お前らもこうしてみせろ」と言うが、
誰もする訳もない。西郷も苦笑していると、

「何だ、ちんぽこくらい見せてみろ」
と妙にしつこく西郷に迫りながら、
芸者の前で腰を振っていた。

何んと愉快な男か、明るい男であろうか。

それから、俺は、芸者の部屋で眠っていた。
女の着物が掛けてある前で大の字で眠っていた。

桂らが俺を探しに来て、何をしているんだ、こんな所で、
見つかって、そんな目で見られている様だった。

しかし、外を見てみろ。
近藤が目を光らせて俺らを待ち伏せしている、
そのことを知っておくがいいのさ。

4/19

2013年2月23日土曜日

駅のホームでケンカする人がいる。
僕は電書の中。

子供のような喚き声がする。
気の違った男がケンカしているのか。

駅員と口論している。
さぁ早く電車に乗れと中年の人が飛び乗る。

その駅員は客に対して手は出せないだろう。
相手の男は何者だろうか、
何を思っているか。

このケンカの渦中に愛する人は居ないだろうか。
その人が住んでいる駅だから少し心配になった。

けれど、電車は動き始めた。
けれど、僕は電車を降りなかった。
目的地に着くまで降りれないなんて。

僕は、僕自身に対しても自由じゃない。
自分を縛っているのは自分だと、
誤魔化しているのは誰でもない。
だれきった午後
端末に向かってキーを叩く。

愛する女は目の果てに居る。
供に仕事を通じ生きている人達。
眠気をさそう午後。

好きな女がどこかへ行ってしまった。
電話が鳴り誰かが取る。
こんなけだるい午後。

突然、
空より爆風が降り注いだとしても
僕は天使になれるだろうか。

廃墟の上を飛べるだろうか?
けだるい午後、それは
決して空想の話ではない。
言葉を探しにゆこう
俺の言葉を探しにいこう

俺が俺を表わすことのできる
生きた証の言葉を探すんだ

生まれながらの詩人なら
どんなこだわりも
故郷にさえも縛られない

生きているから表現できる
言葉を探そう

俺にしか語れない
俺が生きている間だけ使う
俺の言葉を語るんだ

2013年2月16日土曜日

人は誰もが色に例えられると思うよ。
顔つきや性格よりも色の方が
その人をよく表わすと思うよ。

僕は自分の顔も自分の姿もよくわからない。
人が僕をどう見ているのかも分からない。
けれど自分の色ならば・・・

誰もが水晶のようだ。
まるで。
誰も心の奥は透明だ。

その透明さが一人一人違う。
誰も自分だけの色を持っている。

例えば君は紫水晶だ。
淡い黒色のようだ。
例えば僕は薄い水色だ。

誰もが自分の水晶以外の
何ものでもない。
僕は思うよ、
愛を確かめ合う事だけが
目の前にあるはずと。

この想いも
何かのきっかけで
急に冷め
失われてゆくだろう

それがいつ来るのか。
それがこの愛を確かめることだと思う。

僕のこの愛する気持ちを確かめたい。
それだけを思い続けている。
人生とは、僕の人生とは、
僕の生きた道だと思うけれど。

愛さえかなえられなくて、
愛がかなえられなくて、
かなえが僕の愛だろうか。

僕の胸にはかなえられない愛がある。
それを聞く君はいない。

僕の胸にはほとばしる愛がある。
かなえたい愛がある。

それがかなえられなくて、
何が僕の人生と言えるだろう。

かなえられなくて、かなえたくて
この愛を何と呼べばいいのだろう。

愛は果たして君の心と触れ合うことか、
愛が触れ合うことと今頃ようやく気が付いて、
かなえたくて。

愛がふれあうことを、
僕がかなえたくて愛をかなえたくて、
僕の愛をかなえたくて。
今度こそ本当のさよなら

もう何も言葉に出来なくて
これで僕は何の恥ずかしげもなく
人生という言葉が使えるようになるね

なんてつぶやいてみても
ねぇ涙がこぼれそうだよ

さよならは
ねぇ、胸は今にも張り裂けそうだよ
ねぇ、僕の人生はこんなにも辛いの

こんなにも辛い人生でも生きてゆく術はある

でも君の愛が欲しい
涙が流れてもいいから
君のその体が欲しい

(9/24)

2013年2月9日土曜日

これは長い蝶の夢かも知れぬ。

意味も理由もなく
目的さえも分からぬと
秋の夕暮れに感じる事があるけれど
確かに否定できぬ感情がある。

夢であってもこの想いだけは
はっきりと分かる。

生きていると、これが僕の人生。

君のぬくもりを諦めようと、
かなえられようとも、
この想いはなくなりはしない。

君と楽しく過ごせるとしても
僕は時々山をひとりで見上げるかも知れない。

人生という訳のわからないものを
見ようとして。

(9/20)
寂しがりやのくせして
誰かをいつも求めているのに
まるでひとりぼっちだ。

都会の中で何が癒してくれるの?
笑えば少しは忘れられるの?

その寂しがりやの心は
一体何が癒すんだろうね。

笑っていれば忘れられるけれど、
いつまで色んな人に
色んな声で答えられるものかな。

いつか気付くのかな?
どこまで来たんだろう。
今どこにいるんだろう。

あれ程好きでいたけれど。
今は0から始めよう。
抱きしめなければ
伝えられない気持ちがある。

これ以上近付けない程
近付いて
伝えたい気持ちがある。

君の息づかいのひとつひとつを感じながら
僕は僕を知る。

この気持ちが幸せになる。

君は僕の鏡で
僕は君の鏡なんだから

伝えたい気持ちはいつも
僕自身であり
君の心なんだ。

(6/8)

2013年2月4日月曜日

兵士たちは不安だ。
足蹴にしている民衆よりも民衆に怯えている。

民衆が兵士に怯える以上に。
不安が支配するのは兵士たちをだ。

その服装も、銃も、戦車も、
身の回りにあるそれら全てに包囲され
彼らは不安の中に身を置く。

不安がどれほど彼らの五感を麻痺させようとも
誰も最後まで誤魔化されはしないだろう。
彼らは最後までその不安から逃れられない。

何故彼らは武器を持たぬ民衆に怯えているのか?
後悔が彼らの直ぐ後ろに立っている。
それはもう彼らの喉元をつかんでいる。

兵士たちはみな不安の具象だ。
何度悲しみを味わって
その想いをぶつけてみるのだが、
何度歩いてみても
この街は好きになれない。

女は好きになるがいい。
女はどんな所でもいつでも明るい方がいい。

けれど俺にとって、この街は、
死んでいるのと変わらない。

どのような思い出も、喜怒も、
哀しみも、この街の中にはとどまらない。

どこにも思い出はなく、時間が過ぎてゆくだけの、
そう、滅び朽ちてゆくだけのような。

そんなコンクリートの固まりが
この大地の上にのっている。
どうしても分からなくて
考えあぐねたら
そんなに急いで結論を出すことはないよ
と思うのがいい

そうすると色々な考えが湧きでてくる
YES よりも NO よりもいい考えが浮かぶ
考えあぐねたらちょっと待つのがいい

恋も同じように
どうしてもどうにもならないのなら
結論はちょっと待ってみるといい

少し他の事も見えてきそうな気がする

9/9
こんな恋で終わりを告げるのなら
どこかにもっと愛する恋があるはずです

きみよりももっと愛する人がいるはずです

きっと、これも恋のひとつだろうけど
一番愛したのはみきじゃない

もっと深く愛することができるはず
そんな誰かがきっといるのです

これで終わりの恋じゃない
これが最後になる程
愛したわけじゃない

2013年1月29日火曜日

男は宇宙を駆ける星だった。
女は巨大な太陽だった。

重力は強く引き
遠ければ無事だけれど
少しでも近付けば
加速度的に魅き寄せられてゆく。

その度に二つの固まりは一つにはなれず
激しくぶつかっては力いっぱい弾かれて
また遠くへ離れようとする。

けれどそんなに遠くへは逃げられないので
また距離を越えてしまい
近付いてしまうのだ。

そうしばらくの間は。
口ずさむのは、遠い昔に恋をした
女の名前だった。

悪いのは、恋をした僕。
彼女を愛した僕だ。

もし、これが辛いというのなら
辛すぎるのなら
悪いのは恋をした僕自身だ。
この街に子供の声が流れる。
誰もが愛を抱えている。

僕は夜の河を眺めながら。
じいっと思い続けた。
いつの事だったか。
この街で愛を失ったのではない。

新しい恋が始まる。
この街のどこかで。

いつか、新しい愛が見つかる。
山から見える夜景が忘れられない。

この街に吹く風よ。
確かな声が聞きたい。
この街に流れる河よ。
確かな温もりを感じたい。

この街よ、海風よ。
待っていてくれと、伝えて欲しい。
海辺の出会いでもいいじゃないか

二人がその時
たちまちに恋に落ちたのなら

あの頬笑みを忘れられそうにない

海辺で出会ったこの後悔を
海辺で知ったこの恋を