ほら、これが僕の骨と
さし出したのは、
山羊の骨だろうか?
それとも人の骨か?
雨でぬめぬめとした
赤土より飛び出した骨なぞは、
大地が軍靴の足音で揺れれば見向きもされぬ。
唄などは
あっけなく飛び散るばかり。
のどかな春が来たら、その時に、
握手しませふ。
秋の夜に蛙声が水面をすべったのは、
何時の夜だったろう。
今やありとあらゆるものは
埋め立てられた。
夜汽車の駅も埋め立てられた。
ゆらゆらと飛ぶ蝶は、
アスファルトの上へととまり、
またどこかへ飛び去ってゆく。
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