2014年10月25日土曜日

誰かといっしょに住んでみて
そしてそれが当たり前のようになって
人は家を作ってゆくんだと思う

僕の世界になってゆくんだと思う
僕の世界が作られてゆくんだと思う

何かをしゃべったり
タワムレタリシテ
生きてゆくのが
楽しいんだと思う

たわむれたりして
生きてゆくんだと思う

(1997.07.30)
夏だというのに
陽射しも浴びずにビルの中

季節も何もない
アスファルトの上を
歩いて帰る
真っ暗な中を

ビルの間をぬうように
歩いても
すれ違うのは
名も顔もない人ばかり

たった一人の僕の人と
もう
お別れをしましょう

お別れを
言いに行きましょう

彼女の顔は失われて
名もない人になってゆく

名もない人と歩いている横を
一人

家に帰りましょう

(1997.07.30)
何かを一杯ため込んで
その小さな容器に一杯ため込んで

自分の中に小さいけれど
自分の世界を作っている

けれどそれは自分の世界であって
永遠に自分のものかも知れないけれど

永遠に現実になることのない

自分の心だから自分を裏切らないけれど
決して裏切らない自分だけの世界

二度目の崩壊が近づいた時に
今度ははっきりした

心のうちにあるのではなく
外に向かってある

僕の心の中にではなく
心の外に世界はある

心の中にある世界を
現実に形作ろうとして

生み出そうとして
念じてみたけれど

神ではない
形になどなりはしない

心は僕の周りに世界を形作る
それは形のあるもの

永遠ではなく
いつかは失われる

いつかは消滅する
いつかは裏切られ忘れられてゆく

だがそれが僕の世界
形作られる世界なんだ

心はそれを作るためにある
何も入れることのできない小さな容器だと
はっきりした

何んと多くの時間がかかったことか

僕は今から始まったばかりだ
やっと形のない世界から形のある世界を
作り始めようとしたばかりだ

失われることにも
裏切られることにも
恐れることはない

だって形を作っているんだもの
そこに形ができゆくんだもの
ヒストリーと呼ばれるものができてゆくんだもの

(1997.07.29)

2014年10月20日月曜日

好きだっていう言葉は卑怯だと思う

たった一言で
全てが始まり
全てが終わり

僕の想いを伝えるには
余りにも短くて
だけどそれ以外のどんな言葉も
見つけられなくて

好きって卑怯だと思う

それがどういうことかも
どんなものかも分からなくて
その言葉はいつも
僕の未来にいる

そして未来から僕にここへ来いと誘う
未来に生きてゆくしか
その言葉を追い駆ける道はない

そしてそこは明るくて
何があるかも分からない未来
そういう生き方でいいのかも知れない

そしてまっすぐに飛んでしまわなければならないような
そんな言葉

(1997.07.13)
幻想を見てた
終ってみれば
他愛のない

経験してみれば
何の想いもない

終ってみれば
本当に大切なものだけが
残っている

生きていくと
大切なものだけが残ってゆく

君を抱くことよりも
もっと大切なものが
あると思う

何んだか永遠と名付けて
無理に好きである必要はないし
彼女だけを抱きたいと思うこともない

無理して忘れることもないし
いつまでも友達でいれば
それでもいいだろう

(1997.07.06)
あれ程好きだと
言っていたのに
君の顔さえ想い出せない

消え去ってしまいそうな
その想いをとどめようとするけれど
大きな
大きな波が覆い尽くしてゆく

僕は運命を抱きしめようとしているか
運命の波の前で立ちすくみ
その海へ
船出へと
水に足を付けるのを怯える
子供のように
立ち止まっていないか

座っていても船は動かない
泣きながら
神に助けを求めながら
初めて船は嵐の中を行く

僕はみじめな船でもいい
その海へ飛び込んでゆく

(1997.07.02)

2014年10月12日日曜日

空は広いなぁ
その下に僕がいるのか
ちっぽけな僕だなぁ
ひとりぽっちだなぁ
ここにいる僕は
僕一人なんだなぁ
僕は自分と話をしているんだなぁ
君とも話したいなぁ

(1997.06.27)
結婚するのは君でなくてもいい
それは他の誰かでもいい

僕はその人を一番大切にし
その人のためなら決闘も厭わない

その人の誇りを守り
その人の存在を一番大切にする
その人は君でなくてもいい

二人離れている時は
君の事がわからない

何をしているのかも
何を感じているのかも

だから信じることもできる

結婚するのは君でなくてもいい
だけど君が目の前にいる
それでも君の事はわからない

何を思っているのか
誰を大切にしているのかも

言葉も信じられないと思う
信じるものが何もなくても
信じることはできると思う

それはたった一回の
愛しているという言葉でもいい
そこから始まるものなんだ

それが始まるのであれば
結婚するのは君でなくてもいい

(1997.06.25)

2014年10月4日土曜日

いっしょに過ごしてきた時間が違う
思い出の数が違う

その触れ合った肌の温もりが違う
過ごした時間の数が違う

君の好きな人は誰れ
想いを寄せる人は誰れ

たった一度の過ちさえ犯していないのに
たった一度さえ心を露わにしていないのに

ここから始める事は出来るのだろうか

君の人生に今から僕を重ねて
そして今から始まるのだろうか

人生に始まりがないわけがない
でも何も重ねられずに
終るかもしれない

始まりを信じるのは容易い
だが

君がいて始まる物語がある
君を愛するが故に君に問う

君の愛する人はだれ
人生を共に行く人はだれ

その答えだけが始まりの
意味を持っている

(1997.06.25)
ひとりぽっちで寝る事が
寂しくなってきた

ひとりぽっちでいる時間が
静かすぎると思い出してきた

時間だけが過ぎたが
子供の頃の

初めて一人で寝る時のような
誇らしさもない

どうしようもない
迷路に迷い込んだ様だ

彼女でなくてもいい
彼女でなきゃいやだ

隣りで話をしている人は
僕の心に響いて欲しい

抱き合いたいが
今の僕はこうして一人でいるので
一人の時を過ごそうと思う

(1997.06.25)
空に放り投げ出したい恋をした
心の中に、心の中の一点で

愛する人の事を想った
誰よりも愛していると思い
そして
時々、一人ぽっちで落ち込んだ

空も海も見えない暗い部屋で
誰よりも輝きたいと思った

空に、空の果てを掴めるような
そんな恋をしたなら
誰よりも輝けるかな

誰かを愛することなど出来ない
愛する人が居るんだ

その人を放り出すことも
輝かすことも出来ない

僕は、僕だ

(1997.06.24)