2014年10月25日土曜日

何かを一杯ため込んで
その小さな容器に一杯ため込んで

自分の中に小さいけれど
自分の世界を作っている

けれどそれは自分の世界であって
永遠に自分のものかも知れないけれど

永遠に現実になることのない

自分の心だから自分を裏切らないけれど
決して裏切らない自分だけの世界

二度目の崩壊が近づいた時に
今度ははっきりした

心のうちにあるのではなく
外に向かってある

僕の心の中にではなく
心の外に世界はある

心の中にある世界を
現実に形作ろうとして

生み出そうとして
念じてみたけれど

神ではない
形になどなりはしない

心は僕の周りに世界を形作る
それは形のあるもの

永遠ではなく
いつかは失われる

いつかは消滅する
いつかは裏切られ忘れられてゆく

だがそれが僕の世界
形作られる世界なんだ

心はそれを作るためにある
何も入れることのできない小さな容器だと
はっきりした

何んと多くの時間がかかったことか

僕は今から始まったばかりだ
やっと形のない世界から形のある世界を
作り始めようとしたばかりだ

失われることにも
裏切られることにも
恐れることはない

だって形を作っているんだもの
そこに形ができゆくんだもの
ヒストリーと呼ばれるものができてゆくんだもの

(1997.07.29)

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