2013年10月12日土曜日

桜の花が咲いたと聞けば
飛んで喜びの酒を酌み
その花びらを愛で歌を詠む


殺風景なこの国だから
人は少し暖かい方がいい


夏の雲を追いかけて
車を走らせる
日が沈むまで振り向かない


秒刻みの世界だから
人は少し夢追いの方がいい


どんな世界でも笑っていられる
いつも笑っていられる
そんな女がいい


男では挫けてしまう世界でも
女が笑っている限り
人生は捨てたもんじゃない


金木犀の匂いに誘われて
足を止め見上げる
その先に空があり雲が流れる


そこには天駆ける人がいる方がいい


雪が降り積もれば
全てが白く染まる
暖かさも冷たさも全てを覆い


そんな日に往くのも悪くない
夢の中で
君がやってきて
君が帰ってゆく

遠い昔の事なのに
今日はこんなに近い

こんなに近くに来て話をする
君はそのあと帰ってゆくけれど
目が覚めて君のことばかりを考える
一日を過ごす

どこかにいる君
僕の中で一番美しい人よ

君がやってきて去ってゆく

それだけの事だけど
今では遠い昔の話だけれど

君の事を好きな僕は今もここにいる

僕の中には今も昔もなく
ただ君を好きな自分がいる

(9/5)

2013年10月6日日曜日

夢の中で君がやってきて
君が去ってゆく。

夢の中の事なのに一番覚えている。
遠いことのようで、僕にとってはこんなに近い。

決して本当の事ではないけれど
君の事を思い出す一日を過ごす。

僕の家にやってきて、
同じ時間を過ごした君。

それは夢の中で起きた事だけど
君の最後の挨拶だったと思う。

目の覚めた僕は、
君がこの世を去ったのか、と思ったくらいだもの。

美しい人よ、永遠に僕の中で美しい人よ、
僕の中で最も美しい人よ。

(9/4)
こんなに大きな夜景を写し出している街なのに
幾百、幾千の明かりがあるのに僕は孤独だ。

ただの一人とも会話のなかった今日だ。
けだるい夏の日差しとだけ向き合った
風が少しばかり吹いている。

本当は小さな子が歩いている頃だろう。
よちよち歩きで歩き廻っていただろう。

畳の上に寝っころがって何も考えていない
夏がまた来ている。

本当は小さな子が歩いて僕の傍に来る
そんな日であるべき今日の日だ。

(7/30)