2014年12月20日土曜日

空があんまり青くて
なんだか寂しいよ

みんなが駐車場へと行く時に
お前がいないなんて
金モクセイの香りだけが
現実へと戻す

空があんまりあの日と似ていて
煙りを思い出してしまう

あんまり空が青くて
あそこに溶けて行ったんだって
思ったもの

もう1年も経って
みんなが年を取るのに
お前の年は止まっている

空が青くて
いい天気だなぁと
みんなが歩いているのに
お前だけがいない

それはそうだ
お前の一周忌だもの

それは金モクセイの香る頃だったんだね

(1997/10/13)
好きだって思う事がある
けれど大切な事は聞けずじまいだ

時々分かり合えるはずだって
そう思うけれど
実は一番聞きたいことが聞けない

それで好きだって
失うことを怖れているのが
好きだって
そんな事あるのかな

何よりもそれを失うことが嫌だなんて
そんな好きってあるのかな

それってちょっと違う
彼女から何かをもらっている
それは彼女自身とも違う何か
僕のものでもない

そしてそれを聞かなければならなくて
それで何かを失ってしまうのが
怖いことなのかな

名付けるならそのものの名は
世界
ほんと小さな世界と呼べるかな

(1997/10/03)
雨
一日中部屋にいた
ほんの5分だけ外に出て
あの匂いの中にいた
アスファルトの道路に
降っていて
そこを一人で歩いていると
これって人がしている事じゃないよなって
そう思った
これって人がしていないよな
だけど街に雨が降っている

僕は今日も一人きりだった
雨
降り続ける雨
だれもが
雨の下にいる
僕はそれが好きだ
雨の匂ひ
土が喜びの声をあげているような
匂ひ
僕という人間は今日もまた一人きりだった
この頃いろんな事がちょっと辛いな
自信を持てなくて

(1997.09.15)

2014年12月16日火曜日

僕には何も言えないけど
あなたはこの街隅で
路上に座り込んでいるのに
余り不幸そうじゃない

僕はただ通り過ぎてゆくけれど
一人ぽっちで座っているあなたは
下手くそな笛を吹き続けている
ちっとも上手くない音

いつかはのら猫のように
くたばっちまうのだろうけど
それでも人の人生だ
何が幸せで不幸せだなんて
誰にもわかるものか

誰にも聞かせる気のない
笛の音だろうけど
誰かがうるさいと言い
誰かが耳にしている

その音は街を切り裂いて
そのすきまから
空へと記憶されていった

その汚らしいあなたは
もしかしたら
聖者の生まれ変わりなのかもしれない

馬鹿らしいから
僕は黙って通り過ぎてゆくけれど

誰が幸せで誰が不幸せかだなんて
誰にも分かりはしない
小さな幸せに
忘却して生きているのかも知れない

誰もが何かを見たいんじゃないかな
だから煙草の煙りをくゆらせてみる
もしかしたら何かが分かるんじゃないかと
この部屋でテレビをつけたまま
僕は何かを見ようとしている

ねぇあなたは今頃
何を思いどこで何をしているのかなぁ

決してそれは分からないけれど
あなたは同じ時を同じ街で生きている
それだけは信じているよ

ねぇあなたに幸せなんて
聞いても仕方ないけど
自分の幸せについて思っているよりは
よっぽどいいだろう

君の幸せを願っている方が
だから願っているだけにしておくが

誰の幸せも願っていない
そんな笛の音が
街の夜に響いていた

あなたはだた吹いていた
他の人の耳に届いてしまうのが
この世界だ

それでいい
きっとそんな世界だからいいんだ

一人きりの世界じゃない
けれど寂しくないわけでもない
街は空へとそびえ立ってゆくけれど
煙草の煙りほどにも揺らめきもしない

あなたとは二度と会うことはないだろうけど
それもこの街の片隅でのこと
色々なものがあるんだろうけど
僕には上手く言えないよ

僕には上手く言えないけれど
そうだな

あなたには何も言えないけれど
願っているよ

(1997.09.11)
人は救われない
どうしたって救われない

何を言葉にしたって
救われはしない

人は救われないけれど
この体がある

肉体があって立つことも
歩くことも笑ったり
怒ったりすることもできる

救われないけれど笑う事ができる

一人ぽっちで誰も救われないけれど
この世に生まれてきた

心は何かを思っているけれど
それが何かは分からないでいる

だけど人には体があって
時間は流れている
時間はこの体の中に流れている

体だけが
他の誰かを抱きしめて
その温もりに触れることができる

救われはしないが
忘れることは出来る

それを求めている

(1997.09.08)

2014年12月6日土曜日

すっごい吹雪の中だった
じいっとその鳥は
嵐の通り過ぎるのを
待っていた

僕はちょっと寒いふとんの中で
寝ていた

次の日起きたら
鳥は晴れた足跡が一つもない
雪の原の上を飛んでいた

ぶるっと一回身を振るわせて
自分に積もった雪を払ったに違いない

太陽の明かりが眩しくて
目を細めたに違いない

空を飛んでいる鳥を見ていた
温かな家の中から見ていた

どこへ行くんだろう
飛んで何をしに行くんだろう

いや本当にそんな事を思うよりも
飛んでいる鳥の方がいい

カァと一声鳴いて飛んでいた

(1997.09.08)
今日も外に出なかった
見たのは窓から青い空だけ
テレビだけがたくさんの人を映していた

長い時間、眠っていた、夢を見てた
どんな夢かは覚えていないけれど
起きた時にそこには違う自分がいた

昨日とは違っているような
そんな長い夢を見てたんだ

それからずうっと外へも出ず
青い空を見ながら
テレビをつけていた

一人ぽっちの時は
時間って流れないんだな
一日は過ぎてゆくけど
淀んでいるんだな

詩で誰かを救えるなんて不遜だな
自分ひとりも救えやしないくせに

一人ぽっちでは何も始まらないんだな
でもこの街でどうやって
色々な人が出会っていると言うんだろう

一人だけじゃ始まらないんだな
僕一人では始まらないんだな

僕でない誰かからの救いがなければ
始まらないんだな

(1997/09/07)
出会い、別れ。
今日も恋をしている。

昨日の女ひとよりも
今日の女にもっと恋してる。

忘れてゆくことが出来るんだな、
新しい人を昨日よりも
もっと恋しく思えることが出来るんだな。

昨日は何でもなかった仕草が
今日は一番可愛く思い返される。

出会い、
今日、もっと好きになれるその女と会った。

昨日よりももっと好きになれる
彼女と出会った。

もしも明日、
出会い、別れ。

別の女に恋したとしても
そんな気持ちで生きてゆけるんだな。

そうなってしまったら
そうなった時は忘れてしまうの?

そうなってしまったら
誰が悪いの?

(1997.09.03)

2014年11月28日金曜日

この街に捨ててしまったものがある

それは人の顔だったり
お金で売られた体だったり
誰も拾わない

それは誰かのものであったのに
誰にも見向きもされず
捨てられている

この街で残っているものがある
捨てられて見向きもされなくて
それでも誰かを待っているような
誰かがいる

この街には誰かがいる
誰もいなくなった街なんて
――誰もいない街

それでも――
この街に戻ってくるものがある
誰もいない街のように
一日中誰とも話をしない日も
あるけれど
何故だろう

またこの街に戻ってくるものがある
誰かがどこかで
今も一人で何かを思いつめているから

(1997.09.01)
この街に消えていったものがある

誰の想いかは知らない
それは誰にも見えない
その想いは確かにあったのに
今では誰にも気付かれることがなく
消えてしまった

この街に捨てられてしまったものがある
悲しみの果てに
泣きながら捨てていった

時々思い出してみても
それは捨てられてしまったので
もう誰かのものになっていて
取り戻すことは出来ない

(1997.09.01)
お金と引き換えに愛を売る者
人を殺めその首を刈る者
その者達が抹殺される世界
その世界がしがみついている価値観
力を失いつつある価値

誰も流されるように歩いている
この街で――
でも人になることが出来るのは僕たちだ。

人を殺そうとは思わない
お金で愛が得られるとは思っていない
でもそれもあるかなと
自然に思えてしまう
手の平に残った価値観
愛を手にするために僕たちがつかんだ価値

僕たちの前には死ぬまでの時間が残っている
何を言われたって――
生きているじゃないか
殺されていないじゃないか

僕は風に吹かれるのが好きだ
何も考えずに感じてると
ふと太陽は誰にでも
同じように昇っているという
言葉を思い出した

人の間で昇らない人もいるだろう
しかし世界には等しく降り注いでいる

風に吹かれたら昼ならば空を見上げて
夜ならば風が来た方を見てみる
それはどこから――
ふと人は生かされている事を思う

誰もこの命をどうすることは出来ない
この地球(ほし)にある命を自由にはできない
殺すことができるだけ

僕の子供には人を殺して欲しくないなぁ
だけど――
それだけじゃないんだよなぁ

誰もが街の中を歩いている
それはまるで何かを置き忘れているように
それでも生きている
まるで世界を知らない蛾のようだ

世界って何?
人が生きるって何?
本当に守らなければならない価値なんてあるの

僕たちが信じることの出来るのは
本当に小さな小さなものだと思う
本当に見失ってしまうくらいに――

(1997.08.25)

2014年11月22日土曜日

あいつが不幸になればいい
思いっきり悲しい事が起きればいい

憎くて、悔しくて
あいつが泣いてしまうくらい
辛ければいい
――なんて

本当は愛しちゃいない
本当は自分が大切で
本当は俺の所以外に
行って欲しくはなくて

まるでこの憎しみは
小さな子供のようで
彼女を母としたいのか?

それが恋愛なのか
――なんて

もう一度、立ってみようか
もう一度、見つめてみようか

何もなかった所へ
何も知らなかったあの日へ

あの日、あの時、
僕は何を受け取ったのか

あの人とは何んだったのか――

(1997.08.06)
彼女の幸せを祈ろうとしたけれど
ダメだった

僕の中に彼女を憎む心がある
彼女の不幸を願う心がある
だから祈れなかった

彼女の事をどう思おう
表面では幸せになって欲しいと
思いながら
それを本当に思う事の出来るような
そんな人間なんかじゃない

僕は彼女の幸せを祈ろうとしたけれど
本心からそう思う事ができなかった

彼女を憎まなければ
彼女の事を忘れることができないから

そうするしか忘れてしまうことが
出来ないから

(1997.08.04)
何だか
幾つもの恋が
心にちょっぴり痛みを残して
思い出になろうとしている

明日を生きてみようと今日思う
今から生きてみればいいのにと
ふと思ったりする

永遠も夢も失われたけれど
はっきりと歩いている自分が
ここにいる

どんな自分だと人から言われるかは
分からないけれど
これは僕だと思う

僕は今一人でここにいる
まるでもう誰もいらないと
言うかのようにここにいる

そんな事はないと思うのだけれど
僕には今
そばにいる人はいないと思っている

そういう人はそばにいないという事を
知っている
抱きたいと思っている

(1997.08.03)
誰かといっしょに住んでみて
そしてそれが当たり前のようになって
人は家を作ってゆくんだと思う

僕の世界になってゆくんだと思う
僕の世界が作られてゆくんだと思う

何かをしゃべったり
タワムレタリシテ
生きてゆくのが
楽しいんだと思う

たわむれたりして
生きてゆくんだと思う

(1997.07.30)

2014年11月15日土曜日

重ねてきた重みが違う。
愛情の積み重ねが違う。
そいつの所に積み重なって、
僕の中から全てが失われてしまう。

それは死に等しい。
この別れは死別に等しい。
だから泣けてきた。

嗚咽した。
その事も信じる事が出来なくて
いつまでも幻想の中を生きてきた。

泣いた。
積み重ねてきた重みが違う。
注がれた愛情が違う。
君が君の愛したその重みが
僕ではない。

でも――
いいや、僕の心の中に満ち溢れるその想いは
時間や想い出の数なんかよりも
もっと強力だ。

まるで全てを失ってしまうくらいに。

(1997.07.16)
好きという言葉は相手に気持ちを伝える言葉だと思っていた。

それをどうしても言えなかった。
何故か。

その言葉を伝えるのは自分に対してだからだ。
それを自分に向かって言うことが出来なかった。

自分がその言葉を聞きたいのであれば
言うがいい。

それがどのように自分に返ってきても
受け止められるなら言えばいい。

それは自分なのだから。

(1997.07.14)
自分を一番大切にできなければ
他の人を愛せはしない

アイをジブンを
その人にのせて生きている

その人の存在に
自分を見出している

俺はこのままの俺です
こういうのが俺ですと

その人の前で
伝えることができますか

(1997/07/14)

2014年11月8日土曜日

あいつが不幸になればいい
思いっきり悲しい事が起きればいい

憎くて、悔しくて
あいつが泣いてしまうくらい
辛ければいい―
――なんて

本当は愛しちゃいない
本当は自分が大切で
本当は俺の所以外に
行って欲しくはなくて

まるでこの憎しみは
小さな子供のようで
彼女を母としたいのか?

それが恋愛なのか―
――なんて

もう一度、立ってみようか
もう一度、見つめてみようか

何もなかった所へ
何も知らなかったあの日へ

あの日、あの時、
僕は何を受け取ったのか

あの人は何んだったのか――

(1997.08.06)
彼女の幸せを祈ろうとしたけれど
ダメだった

僕の中に彼女を憎む心がある
彼女の不幸を願う心がある
だから祈れなかった

彼女の事をどう思おう
幸せになって欲しいと思いながら

それを本当に思う事の出来るような
そんな人間なんかじゃない

僕は彼女の幸せを祈ろうとしたけれど
本心からそう思う事ができなかった

彼女を憎まなければ
彼女の事を忘れることができないから

そうするしか忘れてしまうことが
出来ないから

(1997.08.04)
何だか幾つもの恋が
心にちょっぴり痛みを残して
思い出になろうとしている

明日を生きてみようと今日思う
今から生きてみればいいのにと
ふと思ったりする

永遠も夢も失われたけれど
はっきりと歩いている自分が
ここにいる

どんな自分と人から言われるかは
分からないけれど
これは僕だと思う

僕は今ひとりでここにいる
まるでもう誰もいらないと
言うかのようにここにいる

そんな事はないと思うのだけれど
僕には今
そばにいる人はいないと思う

そういう人はそばにいないという事を
知っている
抱きたいと思っている

(1997.08.03)

2014年10月25日土曜日

誰かといっしょに住んでみて
そしてそれが当たり前のようになって
人は家を作ってゆくんだと思う

僕の世界になってゆくんだと思う
僕の世界が作られてゆくんだと思う

何かをしゃべったり
タワムレタリシテ
生きてゆくのが
楽しいんだと思う

たわむれたりして
生きてゆくんだと思う

(1997.07.30)
夏だというのに
陽射しも浴びずにビルの中

季節も何もない
アスファルトの上を
歩いて帰る
真っ暗な中を

ビルの間をぬうように
歩いても
すれ違うのは
名も顔もない人ばかり

たった一人の僕の人と
もう
お別れをしましょう

お別れを
言いに行きましょう

彼女の顔は失われて
名もない人になってゆく

名もない人と歩いている横を
一人

家に帰りましょう

(1997.07.30)
何かを一杯ため込んで
その小さな容器に一杯ため込んで

自分の中に小さいけれど
自分の世界を作っている

けれどそれは自分の世界であって
永遠に自分のものかも知れないけれど

永遠に現実になることのない

自分の心だから自分を裏切らないけれど
決して裏切らない自分だけの世界

二度目の崩壊が近づいた時に
今度ははっきりした

心のうちにあるのではなく
外に向かってある

僕の心の中にではなく
心の外に世界はある

心の中にある世界を
現実に形作ろうとして

生み出そうとして
念じてみたけれど

神ではない
形になどなりはしない

心は僕の周りに世界を形作る
それは形のあるもの

永遠ではなく
いつかは失われる

いつかは消滅する
いつかは裏切られ忘れられてゆく

だがそれが僕の世界
形作られる世界なんだ

心はそれを作るためにある
何も入れることのできない小さな容器だと
はっきりした

何んと多くの時間がかかったことか

僕は今から始まったばかりだ
やっと形のない世界から形のある世界を
作り始めようとしたばかりだ

失われることにも
裏切られることにも
恐れることはない

だって形を作っているんだもの
そこに形ができゆくんだもの
ヒストリーと呼ばれるものができてゆくんだもの

(1997.07.29)

2014年10月20日月曜日

好きだっていう言葉は卑怯だと思う

たった一言で
全てが始まり
全てが終わり

僕の想いを伝えるには
余りにも短くて
だけどそれ以外のどんな言葉も
見つけられなくて

好きって卑怯だと思う

それがどういうことかも
どんなものかも分からなくて
その言葉はいつも
僕の未来にいる

そして未来から僕にここへ来いと誘う
未来に生きてゆくしか
その言葉を追い駆ける道はない

そしてそこは明るくて
何があるかも分からない未来
そういう生き方でいいのかも知れない

そしてまっすぐに飛んでしまわなければならないような
そんな言葉

(1997.07.13)
幻想を見てた
終ってみれば
他愛のない

経験してみれば
何の想いもない

終ってみれば
本当に大切なものだけが
残っている

生きていくと
大切なものだけが残ってゆく

君を抱くことよりも
もっと大切なものが
あると思う

何んだか永遠と名付けて
無理に好きである必要はないし
彼女だけを抱きたいと思うこともない

無理して忘れることもないし
いつまでも友達でいれば
それでもいいだろう

(1997.07.06)
あれ程好きだと
言っていたのに
君の顔さえ想い出せない

消え去ってしまいそうな
その想いをとどめようとするけれど
大きな
大きな波が覆い尽くしてゆく

僕は運命を抱きしめようとしているか
運命の波の前で立ちすくみ
その海へ
船出へと
水に足を付けるのを怯える
子供のように
立ち止まっていないか

座っていても船は動かない
泣きながら
神に助けを求めながら
初めて船は嵐の中を行く

僕はみじめな船でもいい
その海へ飛び込んでゆく

(1997.07.02)

2014年10月12日日曜日

空は広いなぁ
その下に僕がいるのか
ちっぽけな僕だなぁ
ひとりぽっちだなぁ
ここにいる僕は
僕一人なんだなぁ
僕は自分と話をしているんだなぁ
君とも話したいなぁ

(1997.06.27)
結婚するのは君でなくてもいい
それは他の誰かでもいい

僕はその人を一番大切にし
その人のためなら決闘も厭わない

その人の誇りを守り
その人の存在を一番大切にする
その人は君でなくてもいい

二人離れている時は
君の事がわからない

何をしているのかも
何を感じているのかも

だから信じることもできる

結婚するのは君でなくてもいい
だけど君が目の前にいる
それでも君の事はわからない

何を思っているのか
誰を大切にしているのかも

言葉も信じられないと思う
信じるものが何もなくても
信じることはできると思う

それはたった一回の
愛しているという言葉でもいい
そこから始まるものなんだ

それが始まるのであれば
結婚するのは君でなくてもいい

(1997.06.25)

2014年10月4日土曜日

いっしょに過ごしてきた時間が違う
思い出の数が違う

その触れ合った肌の温もりが違う
過ごした時間の数が違う

君の好きな人は誰れ
想いを寄せる人は誰れ

たった一度の過ちさえ犯していないのに
たった一度さえ心を露わにしていないのに

ここから始める事は出来るのだろうか

君の人生に今から僕を重ねて
そして今から始まるのだろうか

人生に始まりがないわけがない
でも何も重ねられずに
終るかもしれない

始まりを信じるのは容易い
だが

君がいて始まる物語がある
君を愛するが故に君に問う

君の愛する人はだれ
人生を共に行く人はだれ

その答えだけが始まりの
意味を持っている

(1997.06.25)
ひとりぽっちで寝る事が
寂しくなってきた

ひとりぽっちでいる時間が
静かすぎると思い出してきた

時間だけが過ぎたが
子供の頃の

初めて一人で寝る時のような
誇らしさもない

どうしようもない
迷路に迷い込んだ様だ

彼女でなくてもいい
彼女でなきゃいやだ

隣りで話をしている人は
僕の心に響いて欲しい

抱き合いたいが
今の僕はこうして一人でいるので
一人の時を過ごそうと思う

(1997.06.25)
空に放り投げ出したい恋をした
心の中に、心の中の一点で

愛する人の事を想った
誰よりも愛していると思い
そして
時々、一人ぽっちで落ち込んだ

空も海も見えない暗い部屋で
誰よりも輝きたいと思った

空に、空の果てを掴めるような
そんな恋をしたなら
誰よりも輝けるかな

誰かを愛することなど出来ない
愛する人が居るんだ

その人を放り出すことも
輝かすことも出来ない

僕は、僕だ

(1997.06.24)

2014年9月26日金曜日

僕の心も体も
全て君のもの

君のためにある
君を幸せにするためにある

全ては君のもの
けれど心の中の少しだけ
君でも自由にできない所がある

(1997.06.17)
彼女に振られるのではなく
僕が彼女を振る

いつも叶わぬ恋と
長い間
毎日訪れる夜に

諦めてしまおうと
思って来たけれど
それは違っていた

毎日僕は
彼女を振ってやろうと
そればかり考えていたんだ

でも僕はまだ彼女と別れたくはない
彼女を振ってしまいたいとは
思っていない

だからもう彼女の事など
いいやなどとは思わずに
毎日生きてゆくことにした

僕は毎日彼女と生きてゆきたい
時々他の事も考えるけれど

もういいや
忘れちまおうとは
もう考えることはない

(1997.06.12)
彼女がこの部屋に来た
決して抱き合うために
来たのではないけれど
彼女が来た

二人でいる時間が
心に残っている
彼女が側にいる時間が
過ぎてゆく
彼女のいる時間が
過ぎてゆく

そして時間は経っていった
僕はその時間を忘れない
彼女を抱きしめていたかった
けれど
抱きしめることなく
その時間は過ぎていった

抱き合うよりも
もっと
幸福な時が過ぎていった

(1997.06.14)
花が美しんじゃない
それをいっしょに見る君がいるから
美しい

君に伝えたいから
美しいと思うんだ

伝えたい君がいるから
海は広く
花は
かくも美しい

伝えたい君がいるから
世界は
あちこちに
美しいものを
散りばめ

広がりを
まだ見ぬ
風景を

この世界が
そしてある

(1997.06.11)

2014年9月19日金曜日

友達が夢に出てきた
寝そべって酒を飲んでいる

みんながそこに居て
にこにこしている

それは夢だったけれど
永遠の時

絶対に忘れない
死んだアイツも
今、広島で生きているあいつらも

全員が集まって
寝そべっている
その時間を

(1997.06.11)
今日は寂しい日だ
とてつもなく寂しくて
誰でもいいから
側にいて欲しい日だ

僕の寝るすぐ横に
誰かが居て欲しい

ひとりきりでいると
たまらなくて
さびしくて
かなしくて
つらい心があって
だれかの腕に
からだに触れたいと思う時だ

そんな日に君が
どこか他の場所へと行ってしまう

君がどこかへ行くことが
君の心までがどこかへ行ってしまうようで

こんな日は
誰でもいいから
側にいて欲しい

そういう時こそ
女を愛す時かも知れない

(1997.06.11)

2014年9月14日日曜日

いつかは無に帰ってゆく僕だもの
いつかは力になれなくなる僕だもの

そんな僕が君を愛するなんて

いつかは無に帰ってゆくのに
今、君を愛するなんて

君が愛してくれなければ
いつかは無くなってしまう僕だもの
君を愛することなんて

どうしてそんな事ができるだろう

今を生きている時だけ
君を愛することもできる
けれど
いつかは無に帰ってゆく僕だもの

その時にどんな言葉をかけてあげれる
その時に君にどんなものが残してゆける

いつかは無に帰ってゆく僕だもの
君の事を想い続けるなんて

いつかは無に帰るまで
君を想い続けてゆくなんて

だから
時々だけ君の事だけを想うようにする

(1997.06.10)
太陽の陽射しを受けると
少しは生きてゆけるかなと思う
君の事を忘れると
もう少し頑張れそうだよ

僕は君の事を想わない
君を抱きたいけれど
君の事を想い続けない

君とは話をしよう
ご飯を食べにも行こう
けれど一人で君を
想い続けたりはしない
君の事を想わない

話しがしたければ
話をすればいい
他の誰よりも
君を愛するなどとは言わない

君を大事にする
けれど君だけを大事にしはしない
広く広くいろんな人を想う

そして、君も愛す

(1997.06.06)

2014年9月5日金曜日

一番苦しいとき
そばにいて欲しい人は遠くへ

そんな時はとても悲しくて
一人でいる事を思う

どうしても切なくなる日がくる
そんな時に想い人は空白になり

そんな時に僕は倒れちまうかと
そんな事を思ってみたりする

他の奴から奪えればと
思ってみたりもしたが

僕の中の好きという言葉には
そんな事をするやり方を
教えてくれるものでもなく

ただこの気持ちだけが
残っているようだ

僕の中のこの気持ちは
ただまっすぐに立ち止まっていて

どんなことをするにも
何の知恵もくれそうにない

ただ強くそこにあるもの
それだけは分かっている

(1997.2.13)
君の事を好きになりすぎてしまった

けれど
君には他の誰かが一緒にいる

好きな人と一緒にいたいのではなく
その時の幸せそうな顔は
僕には見えない

一緒にいる人が大切なんだ
人を大切にすること
それが大切なんだ

今の僕には
一緒にいる人は居ないけれど
そういう風に人と接してゆきたい

ずうっと一緒には居れないけれど
一緒にいる時に
その人を大切にしてゆきたいと

そう思う
僕は僕とはずうっと
一緒にいるんだけれど

(1996.12.25)

2014年8月23日土曜日

もう通じ合わない心

君に求め過ぎて
何だかすれ違っている心

本当の気持ちを
受け止めてもらえないと思う心

君の事が
遠く離れて行ってしまう心


誰かと愛し合うということが
全然わかっていない心

誰かと生きていく事の意味が
わからないこの心

その人の重みと大切さが
ちっとも感じられない心

寂しさにそして流れてくる
悲しい歌に涙してしまう
一人ぼっちのこの僕

(1997.02.05)
僕は孤独には耐えられない
一人ぽっちで生きていく強さはない

だからいつも誰かを求め
僕の本当の孤独は
たった一人の人によって癒される

それはいつから始まったのか?

僕の心の中にぽっかりと穴が開いたのは
どの夜からか?

たった一人の人を求め
そして不安に落ちていっていく

僕の中にある孤独を
支える力はない

たった一人の人で癒される
だから愛する人を
心から恐れている

その人を失ってしまう事を…

(1996.12.14)
気持ちを伝えられない事ほど
せつない事はない

その気持ちは空へと放たれ
帰る場所がなく僕を打つ

夕暮れの川面にぽつりぽつりと
捨てては見るが

流れにただよい
また拾い上げてしまう

どうしようもなくて
伝えられない気持ちを
うそぶいてみるが

悲しくて
あの娘の面影を思い出してみる

もしどうしても忘れてしまいたいなら
誰もかれもに恋をすることだよ

出会う人すべてに恋をしてみることだよ
それでも一生で出会える人の数は
決して多くはない

もしどうしても恋がしたいなら
その人の一番大切な人に君がなることだよ

人の気持ちはもっとやさしくて
もっと愛を求めていて

そして
もっと近くに行きたいものだから

それは伝えなければ伝わらないものだよ

(1996.09.02)

2014年8月17日日曜日

だけど俺はお前を抱きたい
好きだという思いを隠さない
お前に何度も告げてゆく

俺はお前に愛されたい
愛しているから

俺はお前と歩いてゆきたい
まだ一人で歩いているから

これだけが
俺の信じていたい
運命というものだ

(1997.06.03)
結構気に入っていたけれど
砂の城は
もろくも崩れてゆく

君への愛は
砂の城のように
次第に崩れてゆく

そんな時に
君からの電話があって
また砂の城が
築かれてゆく

僕は砂の城しか作れないのかも知れない

(1997.06.03)

2014年8月16日土曜日

ふと思う
僕の想いは
本当は愛していないんじゃないのかって
これは運命とは違うんじゃないかって

けれど何の電話もない
君だけど
明日
君の姿を見たら
声を聞いたら
きっと
愛しているんだって思うんだろう

そんな毎日を繰り返して
君との関係は何も
変わらなくて
もう止めようなんて
悲しんだりする

けれど明日
君の姿を見たら
絶対に
好きになってしまうんだろう

今日も君に会いたかった

(1997.05.18)
愛を求めている
遠い昔に失った
その愛をかなえたくて

いつかは哀しみに
打ちひしがれる日が
来ようとも
愛を求めている

昔のそうずうっと昔の
写真を見ている
そこにはこんな想いなど
知らぬ

本当の始まりの僕
僕がいた

幾つもの道に迷い
抜け出せないまま
ここにいるような

本当はどうでもいいような
世界よりも
あの日に僕がいたんじゃないのか

詩なんて唄わない僕がいた
そこから僕は何になろうとしたのか

僕は全てを失っているのに
何故だか笑おうとしている

(1997.05.18)

2014年8月2日土曜日

君の香りがする
そんな時は
このまゝの時間が流れれば
いいと思う

君の声がする
そんな時は
全てを忘れてその声を
追いかけている

君が居ないと
時々
つまらないと思う
そんな時間が
過ぎてゆく

この想いが
どんな時間を生み出すのかは
分からないけれど
いつまでも歩く
その横には君に居て欲しい

僕は二人で歩きたいと思っている

(1997.05.17)
唄をくちずさむ
終った恋も

いま恋する人も
忘れて

恋はいつかは失われる

けれどもっと深く
なれているかも知れない

その人でなければならないと

そういう思いが
もっともっと多くなっていけばいい

僕は死ぬまで

そういう人に君もなって欲しいと
いま恋する人にそう願う

(1997.05.14)
心までは僕の自由には出来なくて
僕の恋心さえ
僕の自由には出来なくて

苦しみを感じる時
それを感じている自分だけが
見つかったなんて思ってしまう

君はどこか遠くへ行ってしまうんだろう
誰かの幸せにうらみもする

誰か側にいてくれないか
それは君の事なんだけれど

(1997.05.08)

2014年7月26日土曜日

もう全てを捨てて行こう
時々これで終わりでもいいやと思うけれど
まだ少しは歩く力も残っているらしい

歌が聞こえてくる
その人の声で少しは
勇気づけられるけれど
時々自分がどうしようもなく
不運にあると思う

もうこれ以上
君を愛するのは止めようと思い
行ったり来たりの道を
歩むことになる

どうして俺の愛する人は
俺を捨てて行ってしまうのか
どうして言葉にしなければ
この気持ちは伝わらないのか

もうその人の事は忘れてしまえばいい
今は憎む事の他では
忘れられそうにないと思うけれど

俺の恋する人は
またここへ来てくれるはずだと
友達が教えてくれたような
そんな気がする

(1997.05.08)
この玄関を開けて欲しいのはお前だけ
ドアを開けてこの部屋へ入って来て欲しい人はお前だけ

お前が笑いながら入ってくる
今日は何を作ってくれると
買い物袋を手に持って
来て欲しい

お前と二人の部屋だ
笑いと喜びで満ち溢れる

そんな時間を
玄関を開けて
運んでくる

この玄関から入ってきて欲しいのはお前だけ

(1997.04.26)
何が何だか分からなくなって
全てを壊しちまったくなる

人を傷つけたくなって
そいつらを永遠の闇へと
むごく、ひどく、沈めたく
なっちまう

そんな事しちまったら
いけないなんて声なんて聞こえない

ただきっかけがないだけだ
今以上一滴でも血を流しちまったら
きっと俺のこぶしは振り上げられるだろう

そう誰れの声も聞こえない
俺を見ているはずのその光も届かない

この一人ぼっちは救えそうにない

――何をそんなにがまんするの
――どうしてがまんしているの
――誰かにそばにいて欲しいんだろ
――甘えたいはずなのに
――哀しいね

(1997.04.26)

2014年7月12日土曜日

もうダメだと思った
君の気持ちは遠くを思っている

ここにはないと思った時
僕はもう歩けないと思った

眠りにつくのが怖いと思った
君の事を思い眠れない時間が
永遠のように過ぎるから

次に起きた時
君の事を思い続けてしまうから

君の気持ちを少しは
振り向かせたいと
ずうっと思ってきたけれど

そんな時が来るかと思っていたのに
また全てを捨ててしまう時間が
来たのだ

これ以上歩けないと思う
だけどこの体はまだ生きている

(1997.04.26)
々々、おまえと肌を触れ合いたい
少し会話に詰まったなら
それが触れたい合図
時に言葉よりも
多くの想いを伝え合う

々々、時には
一晩中そばにいて欲しい
好きという言葉は云えるけれど
それでは決して伝わらないと
思う
そんな本当の気持ちがある

お前に云える言葉は
少ないかも知れないけれど
触れ合ったり
言葉を交わしたり
そうして時間を流れてゆく

そんな時間を持ちたいと思う
人間は少し一人ぽっちかも知れないけれど
二人で生きてゆくのも
また
本当の自分に合える瞬間かもしれない

(1997.04.22)
辛き恋なりき
身を焦がす

君と会えば
僕は僕以外の人となる
ほんとの僕がいる
そこに

嬉しき恋なりき
身を重ねれば

そこに本当の僕の姿がある
生れし意味を
確かめる

本当の君がいる

僕の前に
本当の君がいる

(1997.04.13)

2014年7月5日土曜日

何をどう歌ったって
寂しさを感じる

辛い想いをする

いつも側に居て欲しい

他の人の事を見ずに
幸せなどなに一つも知らなくて
これが当たり前だと思って
生きてゆけば
それでも生きてゆけるのだろうけれど

一人ぼっちが当たり前だと
思えばそれでも
生きてゆけるのだろうけれど

君がいる
君が僕の前に現れてしまった

一人でも生きてゆけるのだろうけれど
だけど
また君がいる

僕の前に君がいるんだ

(1997.04.13)
君が側にいない事を寂しく感じる
いつも側に居ないと
自分がダメになってしまう
そんな思いではダメだと思う

自分の思いがもっと
しっかりしていれば
離れていても
そんな事にはならない

自分の思いが
しっかりしていれば
もっと君を好きになって
もっと近くに行くことができる

どうぞ
僕の気持ちは
まっすぐだ

そして
ゆっくりと
君だけに向く

(1997.04.12)

2014年6月28日土曜日

桜の花が散っている
夜の中
立ち止まって見上げている人がいる

桜の花は
精一杯に色を染めて
散ってゆく

どうしても君の事を考える
どうしても君は側にいる

どうしても桜の花は
散ってゆく

時間は止められない
その散り行く刹那さえ

そして僕の中に君の声が残っている

永遠かのように
そしてこれから始まる明日のように

君といっしょにいる時間だけが
僕の中に残ってる

(1997.04.11)
お前は雪を降らしたあの日に
明けてみれば
青空が輝き

この雪は
お前が降らしたものだとばかり
思っていた

あの日をどうして忘れられよう
なごむように
いたわるように

人が集まり
お前の名ばかりを口にする

そして誰もがいい顔をする
きっとお前がそばに居てくれたから

僕には今、愛する人がいるよ
きっと知っていると思うけど

いつか
君に紹介したいと思っている

(1997.04.07)

2014年6月23日月曜日

桜の花は咲いているよ
何も知らぬげに

僕の気持ちも分からず
散り行くことも知らずに

何だかよい事がありそうな
そんな気持ちにさせてくれる

そんな花が
枝いっぱいに咲いているよ

それが何かも分からずに

春の日は穏やかだよ
そして桜の花は咲いているよ

なんだか僕は立ち止まり
じいっと見つめているよ

僕の気持ちも分からずに
本当の自分も見えずに

(1997.04.02)
もうこれ以上
隠しておくことはできない

もうこれ以上
君に伝えられずにはいられない

好きだとは言わないけれど
この気持ちは止まらない

他の誰とも違う気持ちが
ここにある

ここにあって
君の前に立っている

もうこれ以上隠すこともない
この気持ちを

もうこれ以上
何が僕を止めるだろう

伝えなければ伝えられない想いがある
けれど言わなくとも伝えられる気持ちもある

僕の中では確かなこと
それは君にとっても確かなことになるために

言わなければならない瞬間がある

僕は求める
伝えられずにはいられない

(1997.03.13)

2014年4月26日土曜日

下岡健

ようやく君の事が語れそうだよ
あの広島の空へと帰って行った君
熱い炎に焼かれて
まだまだ多くの事を語りたかった君
もっともっと長い人生を語りたかった君
誰もが忘れられなくて
そして止まってしまった時間
多くの溢れる涙を君も
見ていたんだろう
何でも語ってくれていいんだよ
あの空から
君が行ってしまった空だから
僕は
十月十五日のあの青空を忘れない
あの煙が空へと消えていった
あの空の色を忘れない
君が残してくれた多くの友と
そしてあの時間を忘れない

(1997.03.09)

2014年4月18日金曜日

僕からは遠くなってゆく
君への想い
そして君からの想い

一番伝えたい事は
言葉にならなくて
それが何んだか
ずうっと続いてきたような気がする

君といっしょにいる時
僕が何を感じているかわかる?

それが上手く言葉に出来なくて
それだけを伝えなきゃって思って
僕は停止する

君に大切な事を伝えたいのだけれど
言葉に出来なくて
――少し考えてしまう

一体君は何者なの?
僕はそれを探し続けていたような気がする

僕たちって運命なの?
そんな事をずっと聞いていたような気がするよ

(1997.02.20)
心の底から好きだと思う
どうしようもなく

幾つもの顔が浮かぶ
僕はいつも心の底から求めていた

誰かを
そばに居て欲しい誰かを

遠くになってゆく
想いもその顔も
遠くに消えてゆく

このまま二度と会わないのなら
失われた恋として
終ってしまうのだけれど

永遠に目の前から消えるなら
思い出だけが残るのだけれど…

僕の中からは消えてしまうことのない
この思い

僕自身の力ではどうすることも出来ない

僕は僕自身の思いさえ
自由にすることは出来ないんだ

だから行動だけが
自由なんだと思う

(1997.02.19)
好きではない
言葉にはできない思い

それは何

愛するが一番近いところにある
一番大切ではなく
同じように愛した人たち

遠くて君が突き返す想い
時々、遠く、遠くに行ってしまう
そんな人

どうしても近づけない
壁の前に立っている

言葉にならない想い
ずうっと続く忘れられない想い
一人で続く思い

もしも、どうにかして
二人の間に本当の想いが生れ
それが通じ合うのなら
それは
ずうっと続く

昔想った人の事を
今も忘れていない
僕はその事を知っている

(1997.02.13)

2014年4月13日日曜日

好きだという気持ちは
そのままでいい

この気持ちは永遠のもの

かなうとも
かなえられなくても
きみのことも

昔に恋しちまったことも
この気持ちは隠せない

そして忘れられない
幾つもの好きがあって
そのどれもが失われていない

そして

僕はここにいる
時折見せる
悲しげな顔を
埋めてあげられたらと
そんな事を思い続け

そして

僕はここにいる
ちっぽけな笑顔しか与えられなくても
僕はここにいるよ

(1997.02.06)
どうしても寂しくなった時
君の事を思い出す

何もなかった人生だったと思う時
君の笑顔を思う

どうしても愛することはできないけれど
心の中で君の事を思いだす

好きだって言葉はないけれど
心の中に君がいる

君、君、君、君、
繰り返し名を呼べば
僕の心は温かくなってゆく

こんな想いをかかえて
僕は生きてゆく

この想いは僕の生きている証しであるし
こんな想いがあるのならば

僕は生きてゆけるって
そう思うんだ

(1997.02.03)

2014年3月29日土曜日

僕は小さい人間です

君を見ているうちに
色々と教えてもらったんだけれど

今、色々な事を思い出しています
決して忘れることはない
多くの女性たちがいます

何かがあったのではないのです
僕の心の中で湧き上がる

そんな想いがあるのです
全て君が教えてくれました

夕焼けを見ながらどこまでも
歩いて行こうとしたあの日を思い出しています

けれど歩き続ける事はできなかった
それを君は教えてくれました

僕は今、とっても大切な時を過ごしています
それでも時間は過ぎてゆき

永遠なんてないのだけれど
それでもいいんだと

そんなことを思う事ができるのは
君に逢う事が出来たからです

ありがとう――

(1997.01.10)
今、君は他の誰かの
胸の中で眠る

僕にとって悲しいのは
そのことよりも

その誰かといる時間が
君の幸せであり

そして僕の事など
想いもしないだろう

その時間を君が持つのが悲しくて
別々の時間を過ごしている事を思う

君が一番の幸せを感じている時に
そこに僕はいないし

僕が幸せを感じるには
そこに君がいなくちゃならない。

そんな時間が来ることはないから
僕は一人だけど誰かを探している。

(1996.12.20)

2014年3月22日土曜日

道端に猫が死んでいる。

誰にも触れられずに
横たわっている。

君を見て僕は
君が生きてきたことが
よくわかったよ。

真剣に生きてきたんだよね。
それが終わったんだ。

静かに寝ているような君。

その名も知らぬ猫が
この寒い空の下で
横たわっている。

暗闇の中で
僕はそっと目を閉じた。

(1996.12.19)

2014年3月15日土曜日

君は決して僕のもとへ
来ないと、そう分かった時
涙が溢れてきた。

決して僕の方へ
振り向く事はないんだと
本当に分かったんだ。

君は僕に教えてくれた。
人はいつも誰かの事を
想っていなければ生きていけない、とね。

その誰かは君ではない。

今でも好きだよ。
けれど僕はもう君を抱きしめる事はしない。

人はいつも誰かを求めていなければ
生きていけない。

その誰かが今はいなくても…

今、君は、絶対に僕の所へとは
来ることはない
君を見て、それが分かったんだ。

本当に遠くから
見ているだけで
僕にはそれが分かったんだ。

君の心の中には
僕のいる場所なんて
これっぽっちももうないんだって…

何も語り合ってはいないのにね。

(1996.12.19)
僕の中には寂しさしかなくて
一人ぼっちで何もできないでいる。

誰にも何も語らずにいて
一人ぼっちの心が朽ち果てようとしている。

寂しさから逃れようとは思わない。

けれどそこで砕けちまって
心がどこにも行けなくなるのも嫌だ。

寂しさから逃げ出したくて
誰かを愛してしまうなんて
それは嫌だ。

僕は寂しい。
誰かと遊んでみるのもいい。

寂しいのは大嫌い。
色んな人と楽しみたい。

所詮、僕の中は寂しさで一杯だ。
だからこそ遊んだりお喋りをしたりする。

(1996/12/09)
何もしていない。

何ももっていない。

何もまっていない。

どうして人は一人きりでは
こんなになってしまうのだろう。

どうして人は一人きりでは
こんなに出来なくなってしまうのだろう。

どうして人はこんなにも
一人ぼっちになってしまうのだろうか。

(1996/12/08)

2014年3月8日土曜日

君を大きすぎず小さすぎず
眺めてゆこう

君は女だもの

好きだという思いを
隠さずにおこう

それは移ろい易く
はかない想いだから

今でなければ伝えられない
気持ちがある

一年後には変わり果てているかも知れない
想いがある

永遠を信じた
あの頃とはだいぶ違うが
好きだという思いは変わらない

(1996.08.04)
何もかも不安を感じて
これ以上、先へ行けない

この先を歩いても
もう一人きりでしかない

見渡しても
もうどこにもいない

自分ひとりを見て
立つ気力も起きない

誰もが
本当は一人きりかも知れない

ここに一人でいると
不安ばかりが心を占める

誰もいないこの先に
不安ばかりが心をしめる

君と二度と会えない想いが
僕の心を騒がす

もう自分ひとりでは
これ以上

歩いてゆけそうにない

(1996.10.07)

2014年2月14日金曜日

もう夕暮れだ
次第にざわめき始める
雑踏

雲はたなびき
ビルの陰へと隠れる

こんな時だ
待つ人がいる人もない人も
こんな時だ

自分が一人の人間となって
誰かの前に立つ

空いっぱいに広がった自分の姿が見える
誰よりもその人を愛している自分がいる

かなうともかなわぬとも
多くの思いが空へと溶けてゆく

そうした空が澄んでいるのは当たり前の事だ

そうして街が生まれ変わってゆくのも当然の事だ

街は次第に闇に包まれてゆき
人は誰かの胸の中へと飛び込む

長い夜がこれから始まる
それは今日の日が過ぎてゆくことである

しかしそれは明日が始まることだ

街は希望に溢れていないかも知れないが
新しい一日の始まりには違いない

だからこの過ぎてゆく夕暮れを忘れない

何よりも君の事を思い出している
この時間が過ぎてゆく

(1996.09.11)

2014年2月8日土曜日

月の隠れた雲から、
明かりが漏れる、

誰も見る事のない
明かりが、照らしている、
雲の上、

人は誰もが、
どこかへ行こうとしている、

この街で、この片隅で、
この夜を休み、また、
どこかへ行こうとしている、

月に照らされて、
雲は美しく輝く、

だが雲は止むことなく
流れてゆく、

美しさは立ち止まらない、

一瞬を惜しむことなく
流れ続けてゆく、

人の歩みはのろい、
それでも誰もが時の中を
迷いながら流れ続けている。

(1996.08.26)
東京の夜の星はあんなに遠く高い所にある
あちこちに地上の明かりが漏れこの街の川のように濁った空

それでも雲が流れ星が瞬く
夜の訪れない街はない

この街もまた生きている
どんだけ傷つけられても生きる方向に間違いはない

この街は既に人に媚びたりはしないだろう
勝手にやるさと人々に語りかける
それが心地よいという人で溢れる街だ

どこまで行きどこへ朽ちてゆくかはわからないけれど
それは人間のためだけにあるのではない

それを勘違いしていると
裏切られたと思わなければならないだろう

(1996.08.18)

2014年1月31日金曜日

君の驚いた顔

何を見たのかは
知らないけれど
どういう思いに
捕らわれていたの

きれいな顔だった
とても優しくて
話しをするのが
とても楽しそうで

とても柔らかくて
一緒にいるのが
とても嬉しそうで

まっすぐ見つめて
君はもう一人の
大人の女だ

(1996/07/11)

2014年1月24日金曜日

風が通り過ぎてゆく
いつの間にか

声は聞こえなくなった
僕は動かない

この足で歩いてゆくから
風の舞いを見上げる

僕らをもう乗せてはくれない
遠くに行くことになるよ

遠くの木を揺らし
通り過ぎてゆく

僕は見送り
そして、また会える日を願う

人間は遠くへとは行けない
いつでも自分の目の前を歩いてゆく

どこまで行っても僕はここにいる
だから僕らは声をかわすのだ

(1996/07/10)

2014年1月18日土曜日

風の吹く夜だ
全ての人に訪れる
あの娘の上にも訪れる

夜になれば本当の時間が始まる
だからだろうか?

僕は夜の風に吹かれるのが好きだ
そこにはいつも本当の自分がいる

誰でもそうだ
だから夜に人は
本当に大切な人と
過ごそうとする

いつでもそう思いながら――

(1996/06/07)
重く肩にのしかかる
なんと重い街だ

辺り一面に張り巡された
人と人と人

誰もが自由に
手足を伸ばす事もできない

時間が速く流れなければ
誰も支えきれないだろう

次々と溢れ出さなければ
いつか支えきれなくなるだろう

誰かが風通しを良くしなければ
終には一歩も歩けなくなるだろう

風通しをよくするには
中心を一気に引き抜けばよい。

(1996/05/09)
夕暮れに満開の花
モノクロームに溶け込む
春の空

どこまでも冷たく
どこまでも遠い
永遠の空

誰よりも美しく
誰よりも愛おしい
この春の女性(ひと)

黄昏に永久の別れが訪れる
二度と会えないかも知れない
美しい女性(ひと)

闇は二度と明けぬかも知れないと
不安になって/僕は
君の下で/暫く/立ち止まっていたんだ

(1996/04/11)

2014年1月11日土曜日

暖かな陽射しを受け
注がれる黄金色の液体。
コップへは美しき透明。
音を立てて弾ける
人を誘う至福の時。

本の中で永遠を生きる
友に誘われて
酔いに任せ
時を過ごす。
春の日は永遠だ。

花は刻々と春を急ぐ。
人は横になって
どこへも行こうとしない。
あるものはただ一つ。
この黄金に白き実りの命だ。

開かれた一冊の本と
春の陽射しがよく似合う。

(1996/04/10)
寒い日だ、

櫻の花が

夜空の下で

ふるえるでもなく

散るでもなく

咲いている。

今年の櫻は

どうも心へと

染みてこない。

寒空のみが

僕の心を

ふるわせる。

まだ春は訪れず。

それは僕にこない春。

早すぎた櫻の花。

今はまだ

北風の方がいい。

コートを着て

歩いている方がいい。

春にはまだ遠く

櫻の花には

咲いたとは言い難い。

(1996.4.2)