2015年3月28日土曜日

街路樹が並んでいる
林でも
森でもない
木々達

街の中で
毎年、枝を切られ
毎年、電球を飾られ
模造品に置き換えられる

木々に自由はない
だが人に自由がないように
不自由ではない

列車が多くの人を乗せて
夕方の街から消えてゆく

夜
誰もいなくなった街でも
木々はどこへ行く事もなく
夜、風に吹かれている

(1999.09.14)
夜の二時に外へ出る
全てが寝静まったかのような
静寂の中

街を覆う暗闇
どこからか風が吹いている

DNAの紐を解いて
運命を巻きつける

そんな今も
世界の何処かで
地雷が炸裂している

地球のどこかで
何かが哀しんでいる

それでも
DNAの紐を解いて
君の運命が切り拓かれる

誰かの声
地球の育み
宇宙の意志

それはこの世界に反映されて
今日も一日
街の形を形成する

(1999.08.31)
この街で見失った自分と会うために
この両足は一歩も退かない所存です

見失った自分の変わりに此処に居るのは
今を生きている僕です

この僕は本当の自分が戻ってくると
消えてゆく次第です

だから大切な思い出は作らないようにしています

この街のどこかを彷徨っている自分が戻ってくるまで
立ち止まっている覚悟です

いつかは消えてゆく僕は
持ち主が戻るまで勝手な事はできません

いつ本当の僕はここへ戻ってくるのでしょうか
僕も本当の自分になってみたいものです

自分が自分自身の未来を作ってゆく時
何にもない所に戻る宿命です

本当の僕もまた未来を作っています
消えゆく僕もまた未来を生きています

見失ってしまった僕は
見失った未来ですか

この街はどのようにすれば良いか
教えてくれないのです

恐らく潜在的な僕は何かに
気付かなければならないのでしょう

その何かが僕を引き留めています

見失ってしまったのではなく
見つけなければならないのです

(1999.08.26)

2015年3月21日土曜日

なにもかも
なにもかも
捨て去って
一体全体
何をしろと言うのだろう


もう
なにもかも
なにもかもが
消えてしまって
ここは
何もない砂浜です

だた
どうしても
どうしても
人前では
強がっている毎日です

この頃は
仕方がないと諦めて
分からないと思っては
秋になるのを待っています

(1999.08.12)
街の中で

道端に座って
ぬいぐるみを抱えていたのは
お母さんではなかったのか

どこかの誰かのお母さんではなかったのか
子供の代わりに犬のぬいぐるみを抱く
そんな人ではなかったのか

自分のお母さんに似てはいまいか
似ていなくともお母さんではあるまいか

人混みの中で
座り込んでしまったのは
年老いたお母さんではなかったか

街は
どんどん どんどん
捨て去っていっている

何もかもが
何もかも全てが
テレビの中の話しとなっていってる

そして
お母さんを捨てていってしまったのは
そこにいるはずの君じゃなかったのか

(1999.08.12)
だんご虫のように何十本の足があったらどうだろう。

それをいっぺんに上手く動かせられるかな。

それでも誰かに恋したりするのかな。

今よりも一所懸命に生きてゆく事ができるかな。

でもその前にちゃんと前に進められるかな。

(1999.06.24)

2015年3月7日土曜日

TV から流れる

その会った事もない

異国の人が

DNA に悩まされながらも

強い生き様を見せる

今度生まれ変わったら

今度は僕の番かもしれない

彼女はこう語っていた

これは私の祖先がした過ちに対する

罰なのかも知れません

それを私が受けとめているのかも知れません

本心では嫌だなぁと思うけれど

その生命はきっと

DNA が一生懸命

発動しているから

できているんだろう

(1999.05.16)
今年の櫻も散ってしまった

誰にも何も告げずに

何も残さずに

美しいと思うかも知れないが

一人ぽっちで見つめると

花びらのように落ちてゆく

誰かの姿を重ね合わさなければ

まっ正直に咲いている

あの櫻さえ

この心に残らずに

散って行ってしまう

(1999.04.26)
上手くなったのは
キスの仕方と
ブラの外し方

覚えたのは
あたしの感じる所と
危険日

二人とも
とっても気持ちよかったし
うれしかったんだよ

あなたが得たのは
あたしのこと
あたしのすべて

すべてが
あなたのものになってるみたいだけど

わたしが失ったものは
何んにもないんだよ

(1999.04.19)