2013年8月18日日曜日

風が吹く、その中に立つ。
心地よい風、溶け込んでゆく。
遠い遠い古里から到着した。

春は過ぎてゆく。櫻の花びらが散り
風が変わるように、
来年の約束もしないまゝ。

春の風はこの世を満たし、
どこか知らない所へ吹いてゆく。

1995/04/24
誰も居ない平原に転がっている
しゃれこうべは誰れだったのだろう。

確かにあったであろう人生は、
今では何も語らない、誰れも語らない。

確かに話し、笑い、悲しんでいたのだから
そのしゃれこうべはどこかに行ったに違いない。

こんなに世界が小さくなって、
住む所がなくなってきたけれど、
まさか空へは行けまい。

残念な事はどちらにしても、
このしゃれこうべとは
決して語りあう事はない事で、
それは間違いなく僕自身の姿なのだ。

1995/05/26
夕暮れの街、
不夜城の都市に、
闇の訪れる場所がある。

それは川と線路の上だ。
川は人から忘れられたかのように流れ
列車はその上を走ってゆく。

どちらも人の触れる事のできない世界となり、
誰も知らぬ所で、
この世界自身であり続ける。

人は闇を恐れ、闇より生まれた事を
川に流しきったかのようだ。

列車の外に捨ててしまったのだろうか。

1995/04/06

2013年8月10日土曜日

i live in the rain.

i live in the winds.

i live in the snow and the hot summer.
続くよ、河に沿ってマンションの並び
水面にはただ流れのみある

橋の上より眺むれば
街灯が続く

波紋にはただ明かりのみ映る
人は夜になり家へと帰る

だが河の流れは続く
暗闇へ
まっくらな中へと

1994/10/23
あふれる如くのびた枝
今にもいっせいに開くかのような蕾
じいっと待っているその瞬間を
まるで太陽が昇るのを待つ
夜のようだ

だれもが見過ごすこの時間に
こっそりと最後の打ち合わせをしている
明日から始まる舞台を待っているかのようだ

僕に見つかって少し恥じらうように淡い桜色に
染まる

1995/04/06

2013年8月3日土曜日

秋の黄金の中を行く
二匹のとんぼ。

僕はどんぼにはなれない。
子供らに追われ、舞い上がる
とんぼ達。

僕はまだそのようには
生きれない。

見えない枝の上に止まる
空の上。

遠くに飛び去ってゆく、
あちらの田の方へ。

見上げれば、
無数のとんぼよ。

彼らこそ、
夕日を浴びて
時間の波の上にいる。
この街の風、夕日の果て、
まるで檻から眺めるように。

いくら見つめてもそこには行けない。

心が、
鉄格子を掴んでいるから。

動物園に囲われた、動物たちは、
何も言わぬ。

幸いな事に、
僕は動物園にいる訳ではない。

今は同じとしても、それは心の話で、
そのような状態にある人とはまだ違ってる。

9/18
死ぬ事さえ僕の友人ならば
死は僕の友人として僕に近づく。

体の中のあらゆるものも
食べ物も病気も友人と思えば
僕の事を親身になって想ってくれる
結果だろう。

死は僕の事を想い、一番良い時に
声をかける。

死ぬ事の意味は分からないが
友人は、その意味を良く知っているに違いない。