兵士たちは不安だ。
足蹴にしている民衆よりも民衆に怯えている。
民衆が兵士に怯える以上に。
不安が支配するのは兵士たちをだ。
その服装も、銃も、戦車も、
身の回りにあるそれら全てに包囲され
彼らは不安の中に身を置く。
不安がどれほど彼らの五感を麻痺させようとも
誰も最後まで誤魔化されはしないだろう。
彼らは最後までその不安から逃れられない。
何故彼らは武器を持たぬ民衆に怯えているのか?
後悔が彼らの直ぐ後ろに立っている。
それはもう彼らの喉元をつかんでいる。
兵士たちはみな不安の具象だ。
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