2年前のことです
寒い日でした
かじかんだ手を固く握って
肩を縮ませて歩いてくる君がいた
廊下でのたった数秒のことであったように思う
その次の授業は何も覚えていない
ただ胸の中に何かが生まれているような感じだった以外には
アタタカク
そして何も耳に入らず
何かを一生懸命に捕まえようとしていた
そうであったように思う
卒業しようとする今になって
僕はそのことを思い出した
確か君は合唱大会の日
ピアノを弾いていた
僕は友達の眼鏡を借りて
君を見た
マラソン大会の日
君は赤いジャージで体操をした
みんなと同じように
僕はそのとき君を見た
アキレス腱の柔軟の時だ
そしてその帰り
駅ビルでだ
僕は友達を3人で
お好み焼きを食べてた
そこへ君が来た
3人でだ
くやしいことに
そのうちの一人がここはダメじゃねー
と冗談半分に言って
向こうへと行ってしまった
でもあのときの君の瞳を
僕は今も覚えている
それでもとっても嬉しかったように思える。
それから・・・
一年生から二年生へ上がるとき
クラス編成の髪が掲示板に貼られていた
そのとき君が確かこう言ったのを僕は聞いた
"ちえっ違うクラスだわ"
何か寂しい心持ちで走り過ぎてる
君を見ていた
それから・・・
何かの時だ
僕は生徒会にボールを返しに行った
クラスマッチの前の頃だ
そして
ボールを返しに行ったとき
君がいた
初めて話をしたのだ
ボールを君に渡したんだよ直接に
君がボールを蹴って
カゴの中に入れようとしたのを僕は見た
ボールは見事に外れて跳ね返ってきた
僕は面白く思い嬉しかった
体育祭のとき
君は生徒会の一人だったんだ
一生懸命生徒会の中に入って行ったのに
君を見たのは2~3回だけ
それから少し・・・
いつの間にか君はあの長い髪を切っていた
パーマをかけていたでしょう
この頃は遠く離れていた
いつの間にかパーマが消えた
秋になり冬になり・・・
そして春
2回目のマラソン大会のとき
君を見る事はできなかった
2回目の文化祭
僕にとって最も素晴らしい時だったんだがね
この文化祭のパンフレットを今も持っている
僕はこのパンフレットで君の名前を知る事が出来たんだから
修学旅行の時
一回だけ君を見た
冷たい白樺でだ
霜がかかってるような所で
君は真っ白なズボンを穿いていた
僕の知る唯一の君の私服だ
三年生のとき
口唇を切った
病院へ直ぐ行って
学校に戻って来たとき
君を見たように思う
僕は君にこの口唇にキスされたらと
バカなことを思いつつ
いつの間にか傷も消えた
文化祭の日である
講堂にみな集まっていた時だ
僕らのクラスは徹夜だった
まだやりかけだったので
クラスに戻ろうと
講堂の中の階段を下りて行った
その時だ
君にぶつかったのは
最初「ごめんなさい」と言った
そして当たった人を見た
君ではないか
これは僕らが話をした2番目なんだ
嬉しかった
そしてその次の日だったと思う
君は僕のクラスのケーキを食べに
友達らと来た
食べてさっさと出て行った
ウェイターをしていればよかったな
そんなことを思った
その後
もう語る必要もない
忘れてしまうくらい
君のことばかりを考えていた
お弁当を食べてる君
クラスへ向かう君
話しをしている君
笑いながら歩いている君
階段を昇ってくる君
それから
朝のなか真っ赤になってやって来る君
僕の方を見た君
階段の僕を抜かしていった君
僕の真横をだ
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