通り過ぎてゆく瞬間に
思わず僕は下を見た
そして
そして
僕は通り過ぎる君を見る
これが恋だ
これこそ恋だ
弱さに震え臆病者に
与えられた唯一の恋だ
君は僕を見た?
目が合った?
ぢいっと見つめた瞳も
下を向いてしまう
それでもいいのかい
それでもいい?
そう
いつかそんな自分が嫌になれば
僕の手が勝手に
君に触れるだろう
この足もまた
君の所へ行くだろう
そしてこの瞳は
もう二度とためらわず
君をまっすぐに
そして頬を真っ赤にして
頭の変になった僕は
君に訳の分からないことを
喋り始めるだろう
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