どうも僕達は、
一番だの二番だのと、
そういう事ばかりに興味を持つ。
人は人よりも優れているか、
または劣っているかと、
そればかりを考えているのだ。
一体それ以外に他のものと分けることを知っているのか?
あらゆる本が、たんすが、机が、
一つに混ざり合おうとしている。
そして空になろうとする時、風が、そうだよと言う。
だから人は空を愛すのだ。
然し、人は何時までたっても人だから、
本や机などを返してしまえない。
いっそ海にでも流しちまおうかといぶかる。
人に残された物たちは後悔ばかりしているであろう。
戦いを知らぬものは、戦いとは、
順序良く並ぶ事だと思っている。
でなければ滅びるか生き残ることのどちらかだと考えている。
だが、闇の中で、
山奥にぽつりと明かりの燈っている家々の中に住む
白髪の爺は何んと言うであろうか。
外で虫が鳴いて、風が駆け廻り、草を揺らしている。
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