2015年12月12日土曜日

血の流れたような西のその太陽を見て僕は嫌だなと思う

だれが言ったのだろう
夕日が美しいだなんて

夕日は即ちその町が一日で流した汗だ
それが血の色をしているだなんて

この街に流れた血の塊が夕日に映り人々に見せようとする
今日一日もこんなに血が流れたんだぞって

しかしそれに気付く人々はどこにもいない
人々は信じているのだ
夕陽は美しいと

だから僕は雨が好きだ

雨は流れる
それはこの空気を洗い流しこの建物を洗い流しこの大地も洗い流す

雨は夜まで振り続けるだろう
その日の空は暗く蒼い

街中を流れる雨は街そのものを洗い流し
そして新しく生まれ変わらせてくれる

空の暗い中
雨はその一滴に清い思いを込めて
人々の町に降り続けてくれる

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