血の流れたような西のその太陽を見て僕は嫌だなと思う
だれが言ったのだろう
夕日が美しいだなんて
夕日は即ちその町が一日で流した汗だ
それが血の色をしているだなんて
この街に流れた血の塊が夕日に映り人々に見せようとする
今日一日もこんなに血が流れたんだぞって
しかしそれに気付く人々はどこにもいない
人々は信じているのだ
夕陽は美しいと
だから僕は雨が好きだ
雨は流れる
それはこの空気を洗い流しこの建物を洗い流しこの大地も洗い流す
雨は夜まで振り続けるだろう
その日の空は暗く蒼い
街中を流れる雨は街そのものを洗い流し
そして新しく生まれ変わらせてくれる
空の暗い中
雨はその一滴に清い思いを込めて
人々の町に降り続けてくれる
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