寝静まったビル街の一室で
仮眠を取っている
その遥か上空には月明かりが
静かに
苦労して
理不尽に苦労して
僅かな眠りでは
やや
月の明かりさえ知らずにいる
そのビル街の外では
タクシーは客を乗せて走ってゆく
僕達は
薄暗くなったまゝモニターの
明かりを見ている
誰にも見る事は出来ないだろうが
その脳髄の中で起こっている事件は
きっとエキサイティングだ
一緒になって
苦労するだけの価値はある
月明かりを見ることは出来ないが
共に月明かりに想いを馳せる
時間を共有している
(2000.07.06)
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