2015年4月25日土曜日

寝静まったビル街の一室で
仮眠を取っている

その遥か上空には月明かりが
静かに

苦労して
理不尽に苦労して
僅かな眠りでは

やや
月の明かりさえ知らずにいる

そのビル街の外では
タクシーは客を乗せて走ってゆく

僕達は
薄暗くなったまゝモニターの
明かりを見ている

誰にも見る事は出来ないだろうが
その脳髄の中で起こっている事件は
きっとエキサイティングだ

一緒になって
苦労するだけの価値はある

月明かりを見ることは出来ないが
共に月明かりに想いを馳せる
時間を共有している

(2000.07.06)

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