今日僕はここに戻ってきた。
長い間
前の見えぬ高い草むらの中をさまよい
かきわけながら歩いて来たように思う。
いつの間にか僕は迷っていた。
僕は臆病になって
たった一人の少女を
破れかけた写真かのように
大切に守り続けていた。
どれ程の月日が経ったろう。
僕が、自分の弱さに気付いた時に
僕が、臆病で本当の優しさじゃないと気付いた時に
僕が、求めるものは人からの愛ではないと知った時に
僕の前の草むらが空け
いつかはぐれた道に立てた。
それははぐれた所から
ほんの少しだけ前の所だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿