風を感じて欲しい。
秋の風を、そして、夜の空を見上げて欲しい。
空にたなびく雲を愛して欲しい。
秋の高い空を知って欲しい。
冬に吹く風のすがすがしさを知って欲しい。
僕は、この世で風が一番好きだ。
それを君に伝えたかった。
そして、林の中を通り抜け、
小さな町の外れにある、
小さな里に連れて行ってあげる。
そこに降り積もる雪や、
夜空に輝く星を知って欲しい。
この国のあらゆる街の、
ちょっとした木陰に
必ずある風のささやきを、
知って欲しいと思う。
それらを愛してもらいたい。
本当に美しく永遠に力強いものは、そういうものだと思うから。
もっと伝えたい事はある。けれど、僕が生まれて、
本当に伝えたいものは、この事だけだと思う。
僕が知っているこの世界の素敵なものを、
君に知ってもらいたい。
君が、知っているそれらのものが、
いつまでも君の事を守ってくれるはずだから。
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